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ディーゼルのショー会場に20万箱のコンドームの山!遊び心を込めてセーフセックスを啓蒙【2023-24年秋冬 ミラノコレ速報】

毎シーズン、セクシーで壮大な演出が話題になるディーゼル(DIESEL)のファッションショー。今季もその期待を裏切らなかった。2月22日(現地時間)にミラノで開催した2023-24年秋冬コレクションのショー会場中央には、なんと20万箱のコンドームの山が待っていた。

ディーゼル(DIESEL)の招待状は、世界150カ国で販売されているイギリス発のコンドームブランド、デュレックス(Durex)とのコラボレーションによるコンドームの箱。ショー会場に足を運ぶと、その箱が山のように20万個も積み上げられていた。

クリエイティブ・ディレクターの グレン・マーティンスは「“セックス・ポジティブ "は素晴らしいもの。ディーゼルは遊ぶことに常に真剣です。楽しむこと、お互いを尊重すること、そして安全であること。“Sucsexful Living”のために!」とコメントしている。

“For Successful Living”とは長年ブランドが掲げるスローガンだが、今季はSuccessful (成功)とSex(セックス)を掛け合わせた“For Sucsexful Living”として、ユーモアを込めてセーフセックスを啓蒙している。4月には追加で30万個のコラボレーションコンドームが用意され、世界中のディーゼル店舗で配られる予定だ。「安全なセックスはずっと重要なこと。それは忘れてはならないことです」とマーティンス。

デュレックス(Durex)との協業はコンドームに留まらず、ウェアになって登場した。“Durex”の頭文字をディーゼルの“D”に入れ替えたTシャツなどは、カプセルコレクションとして4月に発売される。

コレクションは過去のシーズンに引き続き、激しいディストレスト加工が際立つ。透け感のある“デニム・デヴォレ”は、ディーゼルで自社開発されたもので、デニムパンツをはじめ、ロングスカートセットアップドレスなど種類豊富にラインアップ。

“Freedom, Pleasure, Experimentation, Play(自由、喜び、実験、遊び心)”をキーワードに、ユニークな加工で職人技が際立つアイテムも。メタリック加工したデニムシリーズや、デニムをボンディングしてダメージを施したシアリングジャケットなどが斬新だ。

既存の素材をアップサイクルすることも試みている。デッドストックのフェイクファーをプラスチックで覆い、熱を加えることで不思議なファーの質感を演出したジャケットなど実験的な服作りがマーティンスらしい。

歯を見せた笑顔が拡大されたフォトプリントもインパクト大で、カットソーやパッファージャケットなどにのせられた。セクシーでエネルギッシュ、ポップでユニーク。今季もディーゼルは力強いコレクションを見せ、フィナーレでは会場に歓声が溢れていた。

装飾的でゴージャスなアクセサリー

バッグは、中綿入りデニムのキルティングが目印の新作バッグの「D-Charm」や、“DIESEL”のロゴを大きく載せたボックス型のクロスボディがお目見え。シューズは、上向きのオーバーサイズのソールが特徴的な新作のスニーカー「Prototype 3」やクリスタルをあしらったゴージャスなストッキングブーツやスリッポン、ユーティリティなポケットをのせたデニムブーツなどが揃う。

Photo: Victor VIRGILE/Gamma-Rapho via Getty Images

Photos: Gorunway.com  Text: Mami Osugi