突然ですが、ご家庭の冷蔵庫に「XO醬」はありますか?
中華料理を食べに行くと、「海鮮のXO醬炒め」的なメニューは度々頼むけれど、実際はあまり気に留めたこともなく、恥ずかしながらどんな調味料なのか使い方も材料も知りませんでした······。そんな私が悶絶級の美味しさに感動を覚えたのが、マンダリン オリエンタル 東京にある広東料理「センス」の「自家製XO醬」です。
取材の際にお土産でひと瓶頂いたのですが、「普段、中華風の炒め物ってあんまり作らないけど」と思っていたら、シェフが一言。「これ、卵かけご飯に合うんですよ」
シェフのアドバイスは正しかった。本当にちょい足しで、TKGのレベルが格段に上がるんです!スプーンひとさじのXO醬で、余裕で2杯いける。いや、本当は3杯食べたい。なんなら、3食これさえあれば何もいらないと思わせるほど。結果的に、私は一切の調理に使用せず、ひと瓶を全て卵かけご飯で食べ尽くしました。
究極のTKG、その先へ。
「センス」のXO醬の味の決め手は、貝柱の旨味が凝縮された干貝柱のもどし汁だそうです。さらに、干し海老や金華ハム、海老の卵の乾物である蝦子など、厳選された高級食材をふんだんに使用。香港のマンダリンオリエンタルで考案されたレシピを元に試行錯誤を重ねて完成した一品とのこと。コクがあって奥深く、でも決してしつこくない。少しだけ醤油を加えたTKGに寄り添う上品さがたまりません。
XO醬の発祥は、1980年代の香港。ホテルの料理人が高級食材の海老やホタテを惜しみなく使用した、今までにない新しい調味料として話題になり、中国本土にまで広がったそうです。ちなみに名前の「XO」とは、ブランデーの特級品を表す「Extra Old」が由来だとか。
お値段は、¥4800(税別)。こだわりの厳選食材が使われているので、それくらいしますよね。自分で購入する際は少し躊躇してしまいますが、これは絶対に買いです。
そろそろやってくるお中元シーズン。今年の夏は何を贈ろう?と悩んでいる人は必見。「TKGに合う究極のXO醬」と言われて、喜ばない人はいないはず。ぜひお試しあれ。