Apple Watch Ultraは最も精巧で、屈強なモデル
ワークアウトや心拍数などが効果的にデータ化され、それを健康管理に役立てることができるApple Watchの第一世代が発売されて8年になる今年、Apple Watch Series 8とともに登場したApple Watch Ultraは中でも最も屈強なモデル。見た目は、まるで腕につけるコンピューターのように精巧で、ディプレイは高級腕時計にも採用されるサファイアクリスタル(鉱物なかでも最も硬い)で覆われ、ケースは航空宇宙産業で使われるチタニウム(鉄や銅などより軽い)が使用されている、シリーズの中では最も耐久性が高く、高精度な機能を搭載している。
Apple Watch Ultraの卓越した10のポイント
では、なぜ私がコンピューターのように精巧なApple Watch Ultraが風の時代のラグジュアリーを体験できる最強ガジェットだと思ったのでしょう。それは、このApple Watch Ultraを最も効果的に活用できる環境が理由です。まずは、驚くべきそのスペックの高さを10のポイントにまとめてみました。
1、最大36時間駆動(最適化設定を使うと60時間)のバッテリー持続時間
2、かなり正確なコンパスアプリケーションが追加(砂漠でも方角を見失わない)
3、高精度なGPS機能(高層ビルが密集した都会でも、場所を探知できる)
4、水深・水温計が追加(水深100メートルまでの耐水性能。-20℃から55℃の気温にも対応可能)
5、海の中など、水中でもディスプレイが明るい(ディスプレイは最新のApple Watch Series 8の2倍の明るさ、大きさは最大)
6、手袋の上に装着しても機能を使える(海の中で潜るときなど)
7、マイクが3つ。スピーカーが2つ(Apple Watchでは初)今までよりも音が大きく、滝などの轟音でも聞き取れる
8、サイレンが搭載(86デシベルのエマージンシーサイレンは必ず識別できる音。サイレンは最大180メートル先まで届く)
9、ケースの左にカスタマイズ可能なアクションボタンが追加(Apple Watchのディスプレイを操作する必要がなくなり、もっと直感的に使えるように)
10、ナイトモードが搭載(暗闇でも文字盤が見やすく設計)
最新のフィットネストレンドに最適なApple Watch Ultra
これだけ見ると、プロの探検家、耐久レースやエキストリームスポーツを楽しむ人のためのものなのではないかと思いますよね。実際、彼らの活動はApple Watch Ultraの開発チームにインスピレーションを与えたと言われてますが、それだけ大自然と向き合う人たちが増えた、もしくはこれから増えるのではないかという予測なのでしょう。フィットネスやワークアウト、マインドフルネスのトレンドは西海岸から発信されることが多いことから、これは注目すべき動きです。
砂漠でも迷子にならない、高精度GPSが実現するコンパスアプリ
では、ここでエキストリームスポーツにも活用できるApple Watch Ultraの効果的な使用例を3つご紹介します。
まずは、ハイキングや屋外ランニングなどに活用できる今までのシリーズの中でも最も高精度なコンパスアプリケーションです。砂漠でも迷子にならないほどのGPS機能を備えているとも言われます。
最初に、目的地の正確な緯度と軽度を入力し、ウェイポイント(目的地)を配置。すると、その場所から目的地までのおおよその距離が表示されます。また、Digital Crownでスクロールすると、アナログ、デジタル、そして、より詳細な情報とズーム調整可能な画面の、3つのビューが表示され、目的地と現在地、その距離を確認できます。
旅先のホテルの位置など(目的地)を、設置できるウェイポイント
ハイキング中、気になるポイント(例えば、絶景ポイントや目印として記録したい場所など)にウェイポイント設置を追加し、帰るときの目印を作成することができます。
応用編としては、旅行先でのホテルや車の駐車位置にウェイポイントを設置するなど、日常でも使えるので、活用方法はいくつもあります。
ひとたび目的地に到着したら、今度はGPS情報を使い、そこまで移動した道を戻ることができるバックトレース機能から「足跡をたどる」を選択すると、歩いてきた道が白く表示され、たとえ同じ風景が360度広がる場所にいたとしても、もとの場所へと誘導されます。
ワークアウトアプリでは新たに、登った高度の総上昇量が表示
コンパスアプリケーションと同時に使いたいのが、ワークアウトのハイキングアプリ。ペース、距離、上昇した高度、消費カロリーが計測されます。ワークアウト中は、どの程度の高さまで登ったかをリアルタイムで確認でき、ワークアウトが終わると、総上昇量が表示されます。
プロのダイバーも認める水深・水温計
2つ目は、スキューバダイバーにとっては大ニュースです。水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングと高速ウォータースポーツでも使用可能になったApple Watch Ultra。ここに新たに搭載された水深計は、ダイビングアクセサリーの技術標準規格として国際的に認められ、世界中のレクリエーショナルダイバーから信頼されているEN13319に準拠している。Apple Watchラインナップでは唯一、水温センサー搭載の水深計を搭載している。そして、この機能は手袋やダイビングスーツの上からでも使用可能。
話題の新アプリ、Oceanic+とは?
今回、アップルは、ダイビングコンピューターを生産するHuish社とアプリ、Oceanic+を開発。このアプリケーションはBühlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプラン、わかりやすいダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界(No Deco Time)、浮上速度、および安全停止(Safety Stop)ガイドなどの機能を備えている。また、Oceanic+アプリでは、ダイビングをするポイントのリアルタイムの海洋状況レ
ポートなど、パーソナライズされたユーザープロファイルが提供されます。
また、Apple Watchのエコシステムにより、デバイス間でシームレスにつながることから、家族や友だちと簡単に共有できたり、自動的にiPhoneと同期するログブックを備えているので、ログブック記入などが今までより楽になります。
当然、アプリがアップグレードされるたびに、最新のダイビングコンピューターバージョンを入手できる。
ランニングフォームを把握できる3つのデータ
最後に、ランニングをする人にとっては画期的といえる、ランニングのフォームやペースをチェックできる機能が追加されました。
具体的に把握できるランニングデータとは。
1、上下動(ランニング中、縦方向の体の揺れをセンチメートル単位で計測。その測定値を歩幅の長さと併せて分析すると、前に進む力に対し、どれくらいのエネルギーが上向きに使われているかがわかる)
2、歩幅の長さ(一歩あたりに進んだ距離をメートル単位で計測)
3、接地時間(足が着地してから陸地するまでの時間をミリ秒単位で計測)
これらのデータは、自己のランニングフォームを把握し、改良するヒントに。ランニングワークアウトの効果を最大限に引き上げることが可能になりますね。
カスタマイズできるワークアウト機能
ランニングフォームを把握したら、次は、ウォームアップ、ラン、リカバリー、クールダウンなど自分用にトレーニングをカスタマイズできるカスタムワークアウト機能を使ってみて。
走るペースを心拍数で管理できるペーサーとは?
年齢やデータ(自分で入力、もちろんプライバシーは守られる)に基づいて割り出された5つの心拍数範囲を把握し、運動強度の調整ができる機能が追加された。通知機能を使って一定の心拍数範囲内での運動をサポートしたり、心拍数が低い場合は走る速さを調整したり、運動の調整を可能にします。
屋外ランニングのペーサーを選択すると、走る距離とその距離をどのくらいの時間で完走したいかを設定することができ、ランニング中、ペースを上回っているか下回っているかがApple Watchに表示される。例えば、心拍数範囲4で400メートルのランニングを設定した場合、心拍数が設定より低くなると、通知が届き、ペースをあげたりする機能です。
また、これらのデータは、iPhoneのフィットネスアプリで詳細に確認することができます。
衛星経由での緊急SOS
また、現在、日本では使用できませんが、アメリカでは、iPhone 14シリーズから衛星経由で発信できる緊急SOS機能が搭載され、Wi-Fiや通信機能がなくても、緊急SOS発信が可能になりました。
その仕組みは、ソフトウェアと緊密に連係するアップル独自の部品を組み合わせることで、アンテナが衛星に直接接続し、携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも緊急通報サービスにメッセージを送ることができます。
衛星は帯域幅の狭い動く標的で、メッセージが届くまでに何分もかかる可能性が。一刻を争う状況での衛星経由の緊急SOSでは、iPhoneはいくつかの重要な質問を最初に投げかけてユーザーの状況を判断し、衛星に接続するにはiPhoneをどこに向ければよいのかを指し示します。
その後、初期の質問とフォローアップメッセージが、Appleのトレーニングを受けた専門スタッフのいるセンターに中継され、スタッフがユーザーに代わって救助を呼びます。日本で購入したiPhoneでも対応している国へ旅行中は使える機能です。
風の時代のラグジュアリーとは?
さて、Apple Watch Ultraの大きく3つの使用方法をご紹介しましたが、これを最大限活用できる環境に身をおいたとき、大地の香りがする大自然を満喫できる環境こそが人生を豊かにしてくれるものだと改めて感じました。と同時に、この体験が、新しい時代のラグジュアリーなのではないかと思いました。次の休暇は、思いっきり自然を感じる場所へでかけてみてはいかが?
余談ですが、西海岸から発信されたフィットネスの新トレンド、エキストリームスポーツですが、ちょっとしたブームになる予感がしませんか? そして、このApple Watch Ultraは、いつもより少し冒険的な環境(もしくはかなりタフな大自然でも!)にのぞむときに、“安心”をもたらすお守りのような存在になってくれます。風の時代のラグジュアリー、Apple Watch Ultraとともに体験してみては!?
今年もギフトシーズンがやってきました。ワークスタイルが変わり、より自由になった人におすすめしたいアップルの新製品や、毎日をより楽しく、美しくありたい人へのコスメやエステなど。今回は、来年の自分を想像しながら選びたいご褒美ギフトを4つご紹介します。
