
44歳マリアカルラ・ボスコーノが結婚! ドルチェ&ガッバーナ アルタ モーダによるカスタムウエディングドレスを纏って
イタリアが誇るトップモデル、マリアカルラ・ボスコーノがオリンピックの棒高跳び選手クラウディオ・ステッキと結婚。ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の「アルタ モーダ」によるカスタムドレスを纏い、シチリアのヴィラ・ヴァルグアルネーラで誓いを交わした二人の特別な一日にイタリア版『VOGUE』が独占密着した。
マリアカルラ・ボスコーノとオリンピックの棒高跳び選手クラウディオ・ステッキが出会ったのは、二人ともがまだ交際を考えていなかった時期だった。それでもボスコーノは、ステッキに「一目惚れ 」したという。
「私たちはいつも別々の場所にいたので、なかなかデートをすることができませんでした」と彼女は回想する。「彼はローマとフィレンツェを行き来しながらあちこちを飛び回っていましたし、私はニューヨークにいたので。なので、私たちはたくさんメッセージや手紙を送り合いました。お互いを知るために6時間もおしゃべりしたこともあります。毎朝、彼からのメッセージを楽しみに起きていたのですが、午後までひたすら待った日も覚えています。こうして私たちはゆっくりと恋に落ちたのです。たとえシンプルなことであっても、彼の話を聞くのはいつも楽しくて。ちゃんとしたデートをする前から、すぐに心が通じ合った感覚でした」
ドルチェ&ガッバーナ アルタ モーダによるウエディングドレスを纏って
10月初旬の挙式のためにボスコーノが選んだのは、レースとシチリアのヴィンテージ生地をアップサイクルしたドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の「アルタ モーダ」によるカスタムドレス。各パーツに異なるレースが使われているのが特徴だ。セレモニーでは2000メートルものチュールで仕立てたケープを羽織り、磁器製のバラと小さなクリスタルで飾られた花の冠と合わせた。
「長年のパートナーであり、親しい友人でもあるラモーナ(ボスコーノのスタイリスト)と私は、特定のブランドやドレスへのこだわりはなく、ストーリーを伝えられるようなルックにしたいと思っていました。そこで私たちは、シチリアにあるバゲリアという小さな街をロケーションに決めてからルックに取り掛かりました。私たちが好きなリサーチをたくさんした後、すべてがまとまっていきましたね。伝統的なウエディングドレスではなく、伝統的な“要素”に着目し、映画や本、写真などにインスパイアされた現代的なアレンジを取り入れました」
ドルチェ&ガッバーナとのコラボレーションはボスコーノ曰く「とてもスムーズ」だったそうで、数回の打ち合わせでルックがまとまったという。「ドメニコ・ドルチェと私はニューヨークで話をしながら、本に目を通したりしました」と彼女は振り返る。「私たちが思い立ったのは、家族のトランクにあった祖母や曾祖母のレースや布地を使って、家族の愛にあふれたドレスを作った花嫁のストーリーです」
ドレスに合わされたジュエリーもまた、ドルチェ&ガッバーナのアトリエが制作したものだ。「3つのルックすべてに似合う、“私”という人間を反映するようなジュエリーを探していた」というボスコーノは、刺々しさもある磁器製のバラの冠を選び、手袋とビスチェでルックを完成させた。ストレッチチュールのストッキングブーツは手刺繍を施したカスタムメイドによるもので、そのデザインはフィッティングごとに進化していったという。「このブーツも、トランクで見つけたレースを用いて作ったかのように仕上げています。どのアイテムも非常に洗練されていますが、一般的な結婚式で目にするものとはまったく異なるものです」と彼女は話す。「ゴールドやブルーの色合いの伝統的なアイテムや借りたもの、新しいものなどミックスさせました。それから、母から譲り受けたいつも身につけているチェーンも。結婚指輪はポメラート(POMELLATO)によるものです」