選ばれし令嬢たちの社交界デビュー。2024年ル・バル・デ・デビュタントの美麗なる世界に潜入
毎年パリで開かれるル・バル・デ・デビュタントは、招待を受けた良家・名家の子女のみ参加できるチャリティ舞踏会。2024年はグウィネス・パルトロウとクリス・マーティンの娘であるアップル・マーティンをはじめ、ソフィア・ローレンの孫娘のルシア・ポンティなどが社交界デビューを果たし、その麗しき姿が大きな話題に。まるでおとぎ話のような一夜の様子をたっぷりとお届けしよう。
毎年パリで開かれるル・バル・デ・デビュタントは、世界中から20人あまりの選ばれし才媛のみが参加するチャリティ舞踏会。通称「ル・バル」とも呼ばれるこのイベントでは、美しいオートクチュールドレスと煌びやかなハイジュエリーの競演も見どころのひとつだろう。そして近年、その模様はファッション界や上流社会に限らずソーシャルメディア上でも注目を集めており、令嬢=デビュタントたちが本物のプリンセスさながらのドレス姿を披露する動画などが話題を呼んでいる。
今年のゲストリストのなかでもひと際存在感を放っていたのが、名誉デビュタントとして招待されたグウィネス・パルトロウとクリス・マーティンの娘であるアップル・マーティンと、ソフィア・ローレンの孫娘のルシア・ポンティだ。ハリウッドの2世セレブたちの参加は過去にも度々話題となっており、これまでにリリー・コリンズやマーガレット・クアリー、エヴァ・フィリップ、スカウト・ウィリスらが出席している。
マーティンがこの日のために選んだのは、ヴァレンティノ(VALENTINO)のアレッサンドロ・ミケーレが750時間もの時間かけて制作したベビーブルーのプリッセシフォンドレスで、ウエストにあしらわれたブラックリボンが目を引く一着だ。彼女のエスコート役は、オーストリア=ハンガリー帝国の貴族であるレオ・コジマ・ヘンケル・フォン・ドナースマルクが務めた。一方、ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVÉ)のベアトップドレスにダイヤモンドとエメラルドのチョーカーネックレスを合わせたポンティは、イタリア貴族の血を引くアルベリコ・ディ・カルペーニャ・ブリビオ伯爵とともに登場した。
ル・バルで初めてオートクチュールを身に纏う参加者も多く、彼女たちは何カ月もフィッティングに通い、時間をかけて自分にぴったりのドレスを探し求めたそうだ。昨年デビューを飾ったララ・コジマ・フォン・ドナースマルクは、「ル・バルはティーンエイジャーのためのメットガラ」と発言していたが、まさにその通りだと言っていいだろう。
また、忘れてはならないのが、ル・バルがチャリティイベントであるということ。今年はネッケル・アンファン・マラデス病院の心臓病研究ユニット「ARCFA」と、自然災害発生時に社会的弱者へ食事を提供する非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン」の活動を支援。ローラン・ペリエがシャンパンを用意し、カリタ(CARITA)がビューティーを提供、中国が主導する太湖世界文化フォーラムもスポンサーを務めた。
イベントはオープニングダンスで幕を開け、デビュタントたちは父親と一緒にワルツを披露した後、それぞれのエスコート役であるキャバリエたちのもとへ。豪華なシャンデリアの明かりに照らされるなか、家族やほかの招待客たちは金色の椅子に腰掛け、その様子を眺めた。
この煌びやかな一夜の内幕は、以下から覗いてみてほしい。