ボタニカルシロップを自分色にアレンジ。
大人気出張料理人として、普段は個人宅のキッチンでその腕を振るうTakaya Odashimaさん。フランス料理を学び、「タテルヨシノ芝」など複数のレストランで経験を積んだ経験を生かして独立。農家と直接契約を結んで仕入れた極上の野菜の味を最大限に生かしたコースを得意とする。そんな彼のレシピ第三弾は、長野県松本市にあるジン専門店KINOが手掛けるボタニカルシロップ【草譯(くさわけ)】を使ったカクテルだ。
「今回は少し趣向を変えて、お酒を飲めない方にも楽しんでいただけるノンアルコールカクテルのご提案です。このシロップは、爽やかな香りのカルダモンをメインに、ジンジャーやまろやかな酸味の国産レモン、隠し味に奥行きを出す甘いバニラ、全てを絶妙にまとめるコリアンダーシードを配合した上品な香りが特徴的。ビールや焼酎、ジンなどのお好みのお酒で割って、自分好みの味を模索するのももちろん楽しいですが、写真では赤紫蘇とリンゴ酢のジュースを加えてソーダで割り、色味、香り、甘み、酸味の深い味わいを楽しめる組み合わせにしてみました。赤紫蘇ジュースの作り方はとても簡単です。水洗いしてから軽く塩揉みした赤紫蘇にリンゴ酢を加えて、茶漉しで漉して液体だけ使用してください」
用意するもの
ボタニカルシロップ 草譯
赤紫蘇3枚
リンゴ酢 15g
塩 少々
炭酸水(冷やした強炭酸水がおすすめ) ※炭酸水の代わりに、ビールや焼酎、ジンなど
今日のおとも:塩漬け卵黄をのせたそら豆
ボタニカルな香りを楽しむ優しい味のカクテルに合わせるのは茹でたそら豆。できれば塩漬け卵黄を少量添えて。
「そら豆は、さやから取り出し、ゆでる前に豆ひとつずつに浅く切り込みを入れると塩が全体的に回り、食べるときにも実がつるんと剥けて取り出しやすくなリます。切り込みは黒い部分の反対側に入れましょう。卵黄の塩漬け、などで検索するとたくさんレシピが出てきます。からすみのような濃厚でコクのある味わいです。材料は塩と卵黄のみ。少しだけ手間暇をかけることで卵黄がからすみもどきに変身するので一度トライしてみていただきたいですが、もちろんからすみを使っていただいても。どちらもなければい塩でシンプルに、もありです」
Photos: Takaya Odashima Text: Yaka Matsumoto