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「恋人を100%信頼できない」。過去のひどい発言や裏切りがトラウマに…。【名越康文のモヤモヤ解消アドバイス  ポッドキャスト Vol.4】

「恋人を好きだけど信頼できない」──恋愛関係を構築する上で、こういった悩みはつきものではないだろうか? 精神科医の名越康文先生をゲストに迎えた『VOGUE JAPAN』ポッドキャストでは、付き合い当初の彼に言われたひどい言葉がトラウマになってしまっているという23歳の悩みにフィーチャー。恋愛に限らず、友人や同僚と良好な人間関係を築くうえでの大切なイニシエーションとは?

第4回目はお悩みは、23歳のとある学生の方から。

「交際して2年になる彼氏がいます。付き合ってすぐの頃に言われた言葉がトラウマのようになってしまい、今でも忘れることができません(身体的な特徴のことを言われました)。最近はないものの、付き合い始めの頃には裏切りと感じる行動も多く、話し合いをして彼氏が反省している様子はありましたが、今も私の中で100%信頼することが難しいです。今でも彼氏のことは好きだと思いますが、それも自信がなくなってきています。このまま交際を続けたい気持ちと、別れるべきなのかという気持ちの狭間にいます。このもやっとした気持ちをすっきりさせられるようなアドバイスがあれば、教えていただきたいです」

この相談を聞いた名越康文はあえて厳しいことを言うならば、まだ相手を許せていないから、信頼できていないのだと指摘する。人間とはひどい目に遭うと「相手のせいだ」と思う生き物だが、一方で、それを忘れないほどの執念深さが自分にあることにも気づいてほしいという。そこで提案するのが、ひとつのイニシエーションだ。

もし「恋人から心からの謝罪をされていない」というわだかまりがあるのならば、そのことを相手に伝えて「もう一度謝ってもらえないか」とお願いしてはどうだろう。ここで大切なのは、ちゃんと相手に心から謝ってもらえたなら、きっぱり過去を水に流して忘れると覚悟を決めること。詳しい回答は、ポッドキャストでチェックしよう。

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名越康文
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は、思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、コメンテーター、映画評論などさまざまな分野で活躍。メールマガジンや動画チャンネル「シークレットトーク」も配信中。
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