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セックスを好きになれない──性行為=愛と思い込まないで。【名越康文のモヤモヤ解消アドバイス  ポッドキャスト Vol.6】

自分の身体や感じ方、気持ちを大切にしながら、愛する人のそれらも同じように大切にしたい。そんな思いを抱く女性から精神科医の名越康文のもとに届いた6通目のメールは、セックスについての相談だ。多様性の時代、さまざまな性のかたちや愛のあり方について今一度、考えてみてはどうだろう。

第6回目のお悩みは、31歳のとある会社員の方から。

「別にトラウマや嫌悪感があるわけではないのですが、これまでセックスをしたいと思ったことがありません。どちらかといえば、しなくてもいいと思っています。でも、彼氏にとっては重要で、もっと私に積極的になってほしいそうです。恋愛関係においてセックスを重視している彼が、いつか別れを切り出すのではないかと不安にもなります。どうしたら私はセックスを好きになれるでしょうか?」

まず名越康文は、「もし一人で悩んでいるのなら、私だけじゃないということを知ってほしい」と声をかける。いま、性は精神的な部分で多様化しており、さまざまな性のかたちがあることを世に知らしめるポップカルチャーのひとつがBLだ。心理学の世界では、性のエネルギーが愛のエネルギーに転化すると考える向きがあるが、人間は想像力であらゆるものを愛することができる。必ずしも正常なセックス=男女の愛とは限らないからこそ、同じ悩みや夢、希望を持つ人たちとつながることも考えてほしいという。

もし変化やきっかけを求めるのであれば、セックスに関する本を読み、知識を深めることも重要だそうだ。例えば、“におい”の合わない相手に気持ちが萎えてしまうことは意外と多いため、香水をつけると効果的だとされる。具体的なアドバイスは、ポッドキャストをチェックしよう。

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名越康文
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は、思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、コメンテーター、映画評論などさまざまな分野で活躍。メールマガジンや動画チャンネル「シークレットトーク」も配信中。
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