LIFESTYLE / CULTURE & LIFE

インスピレーションを刺激する、YOONの東京イットリスト。【ディープに“今”を体感。東京で遊ぼう!】

アンブッシュのデザイナーとしてグローバルに活躍の場を広げるYOON。時代の一歩先を行くユニークな感性を支えるのは、進化し続ける東京の街。来日した海外クリエイターをアテンドすることも多い彼女が今、面白いと感じる場所、そして外せない定番スポットとは。

東京を360度一望。その広さを体感できる場所。

渋谷スクランブルスクエアの展望施設、SHIBUYA SKY。渋谷の上空、約230mから東京の街を360度一望できる。

「オフィスで仕事をしていると目の前に見えるのはPC画面と部屋だけ。そうするとどうしても視野が狭くなってしまう。そんなときに一人で訪れて、東京の広さを再確認します。私は今、こんな大きな街にいるんだなって」

SHIBUYA SKY/渋谷スカイ
東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア14F・45F・46F・屋上
10:00~22:30(21:20最終入場)
大人(18歳以上) ¥1,800 [WEBチケット]、¥2,000[当日窓口チケット]
www.shibuya-scramble-square.com/sky/

実物大の“動く”ガンダム。夢見たアニメの世界をリアルに体験!

横浜・山下ふ頭に全高18mの実物大の“動くガンダム”が出現! 今回はメンテナンス中のレアな姿とともに特別に撮影。

「もともとロボットやSF映画が好き。この“動くガンダム”は、アニメからそのまま飛び出したようなスケールの大きさに感動して2回訪れたくらい」

2009年にお台場の潮風公園に実物大ガンダムが完成した後、“動かす!”を次なるチャレンジとして、2014年にGGC(ガンダム グローバル チャレンジ)プロジェクトを始動。約6年の月日を経て今回の実現に至った。

会場内には開発の歴史や構造、仕組みなどの展示スペース、オフィシャルグッズも販売中。

GUNDAM FACTORY YOKOHAMA/ガンダム ファクトリー ヨコハマ
神奈川県横浜市中区山下町279-25 山下ふ頭内
2023年3月31日(金)まで
大人(13歳以上) ¥1,650、小人(7歳以上12歳以下) ¥1,100、GUNDAM-DOCK TOWER 観覧料金:大人/小人(7歳以上)¥3,300
gundam-factory.net

世界規模のアートを原宿で堪能する。

写真は6月に開催されたカウズ(KAWS)のスタジオ・マネージャーを務めたことでも知られるアーティストのサム・フリードマンによる日本初個展の様子。そこで発売されたグッズは現在も購入可能。メールか電話にてお問い合わせを。 Photo: Sam Friedman, Courtesy of the Artist and Library Street Collective

手ぬぐいセット ¥6,000

原宿・キャットストリート沿いにあるアートギャラリー ザ マス。コンテンポラリーからストリートアート、ファッションデザインまでジャンルにとらわれず、新たな価値や可能性を生み出す場所として2016年にオープン。会場は3つに分かれており、そのユニークで洗練された建築デザインも魅力の一つだ。

「世界的に注目されている作品を原宿でカジュアルに楽しむ、というコンセプトはとても新鮮。常にチェックしていて、気になったアーティストの作品は必ず観に行きます」

The Mass/アートギャラリー ザ マス
東京都渋谷区神宮前5-11-1
展覧会開催情報はHPをチェック。
themass.jp

スタイリッシュな空間で、コーヒーとお酒を。

「コーヒーなしでは一日が始められないくらいコーヒーが好きです。それと同じくらいお酒も好き」と話すYOON。

その2つを上質なクオリティで楽しむことができるのは、中目黒にあるスターバックス リザーブ ロースタリー東京。外観デザインを手掛けたのは建築家・隈研吾。内部は17mもあるコーヒー豆貯蔵庫を中心に設置しスパイラル状に構成された4階建て。

3階のアリビアーモ ™ バーではアンブッシュ とのコラボカクテルが発売中。YOONがプロデュースしたコーヒーとテキーラを組み合わせたスペシャルドリンクをぜひ堪能して(8/31まで)。

Starbucks Reserve® Roastery Tokyo/スターバックス リザーブ Ⓡ ロースタリー東京
東京都目黒区青葉台2-19-23
7:00~22:00
www.starbucks.co.jp/reserve/roastery/

渋谷の“音”をリードし続ける、老舗ヒップホップクラブ。

“音好きが集まる渋谷の遊び場”と聞いて、まず一番に思いつくのはハーレム。1997年にオープンして以来、不動の人気を誇る老舗クラブだ。国内外から有名DJやアーティストを招いて定期的にイベントやライブも開催。ヒップホップミュージックとそのスタイルを貫き、若者から音楽通まで幅広い層が足を運び踊り明かす。

「渋谷にはさまざまなクラブがありますが、昔から遊びに行っているという意味で、ハーレムをセレクトしました。今でもときどきここへ繰り出します」

HARLEM/ハーレム
東京都渋谷区円山町2-4 Dr. ジーカンス 2・3F
www.harlem.co.jp

一流のアートと鮨を同時に楽しめる、唯一無二の空間。

Photo: Coutesy of NANZUKA

Photo: Coutesy of NANZUKA

「アートと美味しい食事を同時に楽しめる、東京らしい贅沢な空間なので、海外からのゲストを連れていくこともあります」と、YOONがディナースポットとしてセレクトしたのは、中目黒にあるギャラリー併設の鮨レストラン3110NZ by LDH Kitchenだ。

名店「鮨 さいとう」とアートギャラリー「NANZUKA」とのコラボレーションで、日中はギャラリーとして、日が暮れ夜になると鮨店へとその姿を変える。アートと食が交差する体験を堪能することができる特別な空間だ。

Photo: Coutesy of NANZUKA

Photo: Coutesy of NANZUKA

3110NZ by LDH Kitchen/3110エヌゼット バイ エルディーエイチ キッチン
東京都目黒区青葉台1-18-7
11:00~17:00[Nanzuka]、18:00~23:00[鮨3110](月曜定休)予約は電話にて
03-5422-3351 ※展示定期的に変更
www.instagram.com/3110nz/

今改めて訪れたい、サブカルの聖地。

JR中野駅からサンモール商店街を通り抜けたところにあるのが中野ブロードウェイ。開業した1966年当時は小さな商店が多く静かな場所だった。その後近隣エリアの発展により閉店が相次ぐ危機に陥ったが、漫画専門の古書店「まんだらけ」の開店により勢いを取り戻し“サブカルチャーの聖地”と呼ばれるように。

「今や世界からもクールと評される日本のオタク文化が集結。行く度に新しい発見があります。アニメグッズから腕時計まで、多くの専門店が一つのビルの中に混在して、海外にはない唯一無二のショッピングができる場所だと思います」

Nakano Broadway/中野ブロードウェイ
東京都中野区中野5-52-15
nakano-broadway.com

豊富な書籍と心地よい環境でアイデアを膨らます。

世界中から集められた豊富な雑誌や書籍はもちろん、ギャラリーやヴィンテージマガジンに囲まれたラウンジ「Anjin」など、刺激と癒しを求め多くの人が訪れる空間、代官山 蔦屋書店。各ジャンルのクリエイターたちがアイデアソースを探しに出向く場所でもある。YOONもその一人。

「オフィスから離れて、リサーチや考え事をするときに訪れます。ファッション、アート、トレンドが海外ではどのように取り上げられているのか。インプットをするには最高の場所です」

Daikanyama Tsutaya Books/代官山 蔦屋書店
東京都渋谷区猿楽町17-5代官山T-SITE 1号館~3号館 1・2F
9:00~22:00
https://store.tsite.jp/daikanyama/

アナログの音が心地よい、大人の遊び場。

食事をした後は、お気に入りのバーで好きな音楽とお酒でゆったりと。そんな場所を求めてYOONが訪れるのは、渋谷・道玄坂に店を構えるレコードバー アナログ。

「バーの中央にあるレコードボックスから聴きたいレコードをリクエストできるバーです。80年代のシティポップから海外の最新楽曲まで幅広いコレクションがあり、その日の気分に合わせて聴きたい曲をリクエストできるのが楽しい」

暑い熱帯夜には、爽やかなアグワジンジャーモヒートがオススメ。

RECORD BAR analog/レコードバー アナログ
東京都渋谷区道玄坂2-20-9 柳光ビル3F
20:00~翌3:00
analog-recordbar.com

最新テクノロジーを体感し、今とこれからを考える。

日本科学未来館のシンボルといえば、人工衛星から得られた地球のデータを映す、直径6mもの巨大なジオ・コスモス。11年ぶりにリニューアルし、最新のLEDパネルや映像システムを採用してよりリアリティの増した鮮やかな地球に。今年4月に公開されたばかりの新生ジオ・コスモスの前で撮影。YOON自身もブランドの進化を考える上でヒントになっているとか。

「最新テクノロジーに触れることでワクワクするし刺激をもらえる場所。自分のブランドの世界観と通じる部分があるから惹かれるのかも」

科学技術の知識を得るだけでなく、人々がともによりよい未来をつくるためのプラットフォーム、という位置づけをもつ日本科学未来館。好奇心を刺激する展示は年齢を問わず楽しみながら学ぶことができる。

3階にある常設展「計算機と自然、計算機の自然」はメディアアーティストの落合陽一氏が総合監修。従来の自然と計算機(コンピューター)がつくり出す自然が融合し、区別がつかなくなる中で生まれる「問い」について、さまざまな研究者やアーティストが参加して制作された作品が展示されている。

5階の「こちら、国際宇宙ステーション」では、宇宙での生活に必要な施設を再現した宇宙移住棟など、宇宙での暮らしや研究成果を見ることができる。

Miraikan/日本科学未来館
東京都江東区青海2-3-6
10:00~17:00(火曜定休)
大人 ¥630[常設展]、¥940[常設展+ドームシアター]
www.miraikan.jst.go.jp

Photos: Masami Sano, Sam Friedman, Courtesy of the Artist and Library Street Collective, NANZUKA Hair & Makeup: Haruka Tazaki Text: Kinu Editor: Gen Arai