予測不能な展開にハマってしまう韓国エンタメだが、ソン・ジュンギ主演のドラマ「ヴィンチェンツォ」もまた、まさかの不意打ちを食らってしまう作品だ。
というのも、組織抗争から離れて韓国に帰国したイタリアマフィアの顧問弁護士が、独自のスタイルで悪と戦うハードコアな物語かと思いきや、実はコメディというサプライズが待っているから。
映画界全体が盛り上がりをみせている台湾発の『同級生マイナス』は、40代に差しかかった高校時代の同級生4人の、真面目に生きていても報われない人生を、ユーモアとともに綴るダークコメディ。笑い飛ばせるか否かは、観ている人の状況次第だが。
「ボリウッドワイフ~ファビュラスな日々~」は、インド映画ではあまり観ることのない自己主張が強い女性たち4人のセレブライフを覗くことができるドラマ。
これが彼女たちの日常かと思うと恐ろしいが、嘘でも寂しい。そんなところに面白さがあるのかもしれない。
恋愛よりも感情移入しやすい!? コメディが目白押し。
泣かせてくれるロマンティックな恋愛映画もいいけれど、このご時世だからこそ映画館で思いっきり笑って心を晴れやかにしたい!
日本映画界ではそんな気分にフィットするコメディや、コミカルなヒューマンドラマが目白押しだ。綾瀬はるかと西島秀俊が元特殊工作員と公安エリートを演じてアクションも披露する『奥様は、取り扱い注意』。
映画とドラマ界を支える俳優たちが本人役で登場する『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』は、人気ドラマの劇場版。
『ゾッキ』は竹中直人、山 田孝之、齊藤工が共同監督を務め、漫画家・大橋裕之の初期作品集を実写映画化した異色コメディ。
秋には、中谷美紀扮する妻が日本初の女性総理大臣となり、 “ファーストジェントルマン”として奮闘することになった夫を田中圭が演じる 『総理の夫』の公開も控えている。華も実力もある人気俳優たちの意外なケミストリーを、スクリーンで存分に楽しんで。(9月28日公開予定)
Text: Rieko Shibazaki, Mika Hosoya Editor: Mihoko Iida