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人気ベーカリーとグルテンフリーキュジーヌ。サンフランシスコのソウルフードを巡る。|MEET with LOCALS

ローカル文化に触れる旅を提案する『MEET with LOCALS』。今回は、サンフランシスコで訪れたい食の名店をご紹介。全米屈指の人気を誇るベーカリーショップの2号店と、グルテンや乳製品、精製された砂糖を使わないレストラン。そのひと皿、ひと品から始まる、SFグルメカルチャーの旅へ。

肩肘張らない心地良さ。スローでカジュアルなサンフランシスコを食す。

ミート ウィズ ローカルズ

2002年、ミッション地区にオープンした「タルティーン」は、ベイエリアきっての人気店。その2号店としてオープンした「タルティーン・マニュファクトリー」は、1号店と同じくミッション地区にあり、元倉庫の建物を活かしたインダストリアルな空間だ。特に午前中は美味しい朝食を求めて、 広い店内に地元の人や観光客で常に賑わっている。ここの創業者で素晴らしいパン職人でもあるチャドがこだわるのは、常にフレッシュな状態で提供すること。また、地元産の素材を使ったり、元々工業地帯だったサンフランシスコの製造業を残したいという思いからこの地に2号店をオープンするなど、地元を愛する彼の信念がこのベーカリー全体に漂っている。

「カリフォルニアでは、食のルネッサンスが興っていると思うんだ」と話すのは、ヘイズ・バレーにある「リトル・ジェム」の創業者、エリック・リラヴォア。自身に食品アレルギーが発覚し、「誰でも食事を楽しめるレストランを作るべきだ」としてオープンさせたのが、この「リトル・ジェム」だ。

ここ、カリフォルニアを中心に今アメリカの人々の食生活は変化してきている。見た目にも力があるカラフルな料理は、農業大国でもある地元カリフォルニア産の食材活かし、良質な油や穀物をふんだんに使用。そのレシピはスペイン、イタリア、韓国、日本など世界中の料理からインスパイアされているのだそう。中でも人気のシグニチャーメニューはビビンパ。玄米の上に旬の野菜をたっぷりと乗せ、美しいサニーサイドエッグをトッピングするSFスタイルのビビンパだ。シェフのデイブはこう語る。「カリフォルニアキュジーヌとは何か? それは何を食べるかを選ぶというそのスタイルなんだ」

「タルティーン」、「タルティーン・マニュファクトリー」のシグニチャーアイテム、「モーニング・バン」($4.25)。芳醇なバターとシナモンの甘い香りと、引きのあるクロワッサン生地は、一度食べたら病みつきに。

「タルティーン・マニュファクトリー」の店内では、たくさんのパン職人が次から次へとパンを焼く様子を見ることができる。インダストリアルな建物に、活気溢れる雰囲気がマッチする。

もう1つのシグニチャーアイテム、カントリー・ブレッドを使った「スモーク・サーモン・タルティーン」($15)。もっちりとした食感のカントリー・ブレッドにクリームチーズ、スモーク・サーモン、ディルなどをトッピング。

葉の柔らかなレタスとスライスしたビーツ、オリーブ、レッドキヌアなどを美しくレイヤードした「LITTLE GEM」の「バターレタス」($11.50)。

TARTINE Manufactory
595 Alabama St. San Francisco, CA 94110
www.tartinebakery.com/san-francisco/manufactory

LITTLE GEM
400 Grove St. C1, San Francisco, CA 94102
www.littlegem.restaurant

Videographer: Aaron Ryder Editor: Eri Imamura