リリー・コリンズ / Lily Jane Collins
1989年3月18日、イングランド・サリー州ギルフォード生まれの女優、モデル、タレントリリー・コリンズ(Lily Jane Collins)。父はイギリスのロックバンド「ジェネシス」のボーカル、ミュージシャンであるフィル・コリンズで、2番目の妻であるジル・タベルマンの間に生まれる。フィルは1999年から2008年まで結婚生活を送ったオリアンヌと4人の子供をもうけており、リリーは4人の兄妹がいることになる。 2歳でイギリスBBCのテレビドラマ『愉快なシーバー家』に出演。リリー・コリンズは、5歳でアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに離婚した母親とともに移住し、演劇を学ぶかたわら、ジャーナリズムに興味を持ち、児童向け番組専門チャンネル『ニコロデオン』の司会を務めるなど多岐にわたる活動を展開。10代の頃に英ファッション誌『ELLE Girl UK』に、ロサンゼルスのトレンドやホットスポットを紹介する「LAコンフィデンシャル」を寄稿。1990年発刊ジェイムズ・エルロイの『L.A.四部作』をベースとし、全米を魅了した1997年公開の映画『LAコンフィデンシャル』を下敷きにしたタイトルが興味深い。 また、『ロサンゼルス・タイムズ』などにもコラムを執筆。 2008年のアメリカ大統領選ではニコロオデオンの「Kids Pick President」のホストを務めた このキャンペーンのために米雑誌『Seventeen』の Seventeen.com にブログを執筆。 2008年、南カリフォルニア大学大学院のアンネンバーグコミュニケーション学部に通う。 大学初の代表として、メープルカウンセリングセンターの評議委員を務め、10代の子供とその親が心を開いて会話ができるプログラム”トーク・モア・クリエイト・コネクションズ"を設置。 2008年、ヤングハリウッド賞の”レッドカーペット新人調査員賞”を受賞。 モデルとしての活動も活発で、2008年にはスペイン版『グラマー』誌で最優秀国際モデル賞に輝いた。2014年からフランスのコスメブランド、ランコムのキャンペーンモデルを務める。2009年、19歳のデビュー作は『しあわせの隠れ場所』。サンドラ・ブロック演じるレイ・アン・テューイの娘コリンズ・テューイ役で出演。 初のヒロイン、カレン・マーフィー役で『ミッシングID(Abduction)』に出演。 2012年に公開された映画『白雪姫と鏡の女王(Mirror Mirror)』では、白雪姫の役で初主演を務めており、インド出身のターセム・シン監督ならではのボリウッド風のミュージカルシーンが楽しめる同作品のダンスシーンで使用された挿入歌では父親譲りの歌声も披露している。7月にプロモーションのため訪日。 また、2012年に亡くなったデザイナーの石岡瑛子さんが、衣装デザイナーとして関わった最後の作品。関わったエンディング・スクロールには、「in loving Memory of Eiko Ishioka」と表示されている。 2013年、カサンドラ・クレアの人気小説を原作とする映画『シャドウハンター』では主人公のクラリー・フライを演じた 2014年、セシリア・アハーン著『愛は虹の向こうに』をベースとした、クリスチャン・ディッター監督の『あと1センチの恋』で主演(ロージー役)を務めた。 2016年、ウォーレン・ベイティが18年ぶりに監督、出演を務めた『Rules Don’t apply』にマーラ・メイブリー役で出演。 2017年公開、ネットフリックス(Netflix)が初めて出資するアジア映画の一つとなったポン・ジュノ監督の『オクジャ(Okja)』で、動物解放戦線の主要メンバーの一人であるレッド役で出演。 マーティ・ノクソン監督デビュー作『To the Bone』では拒食症に苦しむ女性を演じた。 2017年、自著『アンフィルタード:ノー・シェイム、ノー・リグレット、ジャスト・ミー(Unfiltered: No Shame, No Regrets, Just Me)』で10代の頃摂食障害を患い、自分の身体を台無しにしてしまったことを綴っている。原因は、必要な時にいてくれなかった父フィル・コリンズとの関係にあったというが、今では許していると明かした。 過去を受け入れ、自分を支えてくれる人たちといることの大切さ、そしてそれを乗り越えていくという自らの経験をメッセージとしている。 この映画のために、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の摂食障害デパートメントのトップの人とも話し、また若い女性たちからも話を聞いたという。 プライベートでは、過去にテイラー・ロートナーやザック・エフロンと噂があり、2013年7月までは映画『シャドウハンター』で共演した俳優のジェイミー・キャンベル・バウアーと交際、破局。最近まで映画『キャプテン・アメリカ』シリーズの俳優クリス・エヴァンスとデートが発覚し、熱愛を噂されていたが、ジェイミーと復活愛を遂げた。2007年には、パリのオテル・クリヨンで開催されたデビュタントのひとりとして社交界にもデビュー。 好きなのはヴィヴィアン・ウェストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)、アレキサンダー・マックィーン(ALEXANDER McQUEEN)、ヴァレンティノ(VALENTINO)だという。ハイファッションにストリートウェアを自分なりの味付けでミックスするのがリリー流。 太い眉毛にコンプレックスを持っていたというリリーだが、母に言われたこの一言が響いたという。「他の人とはちょっと違うくらいでいい、際立つ美とはそういうものなのよ」。 ★リリー・コリンズに関連するサイト: ・VOGUE GIRL