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セックス・アンド・ザ・シティ / Sex and the City

■概要 主人公キャリー・ブラッドショーは、アメリカのニューヨーク在住で、現地新聞「ニューヨークスター」に「SEX and the CITY」という男女の恋愛を書いているコラムニストである。コラムには友人の恋愛事情まで書いてあり、独身の友人アート・ギャラリーでディーラーをしているシャーロット・ヨーク、弁護士のミランダ・ホップス、PR会社社長サマンサ・ジョーンズとはお互いの距離感を保って付き合っている。4人は恋愛をしていく中で、お互いパートナーを見つけるが、恋愛はなかなかうまくはいかない。問題は恋愛だけではなく、仕事関係でもトラブルが起こり、キャリーは気に入った靴があると、クレジットカードを使っては毎月支払いに困ってしまう。ミスター・ビッグと運命的な出会いをするが、県下や仕事ですれ違うことも多く付かず離れたりの関係が続く。シャーロットは純潔な結婚生活に憧れるあまり、パートナー候補となる男性と付き合うも理想を高く持ちすぎてうまくいかない。結婚はするものの、理想と現実のギャップに苦しみ離婚をする。理想とは違うスキンヘッドで不器用な性格の離婚弁護士だったハリー・ゴールデンブラットとは、後に幸せの結婚をする。ミランダは、弁護士という職業柄か持って生まれた性格かは定かではないが、思ったことを毒舌を交えて言ってしまうので、仕事でも恋愛でも悩みが耐えない。バーテンダーのスティーブ・ブレディと結婚するも、スティーブの浮気が発覚し離婚をする。離婚後も子供のことで会っていくことで、しばらくして復縁をする。サマンサはPR会社社長として敏腕を振るっているが、男性との絶え間ない恋愛事情に時に痛い目にあうこともある。俳優の卵だったスミス・ジェロットとは長いこと関係を続けたが、スミスが売れっ子俳優になっていくと同時に、自分の新たな道を探していこうと決心をして別れを告げる。4人を通じてたくさんの恋愛が巻き起こるラブコメディドラマである。 ■特徴 4人は男性の好みも違い、恋愛の仕方まで違うが、集まれば近況報告をするという友人関係である。「セックス・アンド・ザ・シティ」という題名どおり、セックスとニューヨークという街が主役になっており、BGMも舞台のニューヨークによくマッチした曲が多かった。誕生日、引越し、結婚や離婚、恋愛の始まり、別れなど4人の節目には必ず集まり、その話題で盛り上がることが自然の流れになっている。友人の死や親の介護問題なども取り上げるが、セックス・アンド・ザ・シティのスパイスが入ると重すぎず、軽すぎずちょうどよくなってしまう。キャリーのウォークインクローゼットはとても大きく、その中でも高級なブランド靴の占める割合が多くいかに靴を愛しているかわかる描写になっている。キャリーを演じたサラ・ジェシカパーカーは『セックス・アンド・ザ・シティ』の撮影中に長男を妊娠していたことで、シーズン5は8エピソードで終了している。終了時にはお腹もかなり大きくなっていたため、コートやワンピースやカットなどで工夫をしていた。サラは、製作総指揮としても名を連ね、「オールヌードにはならない」という契約をしていたことで、ドラマのラブシーンでは必ずシーツを体にまっとっている。日本ではケーブルテレビで再放送が繰り返され、根強い人気を保っているドラマの一つである。衣装もこだわりがあり、キャラクターによって衣装が違うのはもちろんだが、キャリーの洋服はおしゃれ好きなキャラクターということもあり、ドラマ・2つの映画含めて同じ衣装はないという。大きな花をあしらった衣装や、ウエディングドレスなども豪華でセックス・アンド・ザ・シティの世界観を作り上げたアイテムになっている。 ■歴史 1998年から2004年まで、アメリカのケーブルテレビ局HBOで放送されたラブコメディドラマである。全6シーズン放送されたが、ファンの待望もあり2008年に『セックス・アンド・ザ・シティ』、2008年『セックス・アンド・ザ・シティ2』として映画化されている。2008年の『セックス・アンド・ザ・シティ』では、キャリーとビッグの結婚式までが描かれている。アメリカのオーディション番組『アメリカンアイドル』出身のジェニファー・ケイト・ハドソンが、キャリーとビッグのキューピッドになったことでも注目を浴びた。2010年の『セックス・アンド・ザ・シティ2』では、結婚後のキャリーとビッグの結婚生活についてをクローズアップしている。女優で歌手のライザ・ミネリが本人役で登場し、友人の結婚式のお祝いとして劇中で歌を歌ったことも話題になった。またドラマの放送中には、50回以上もエミー賞にノミネートされ、キャリー役のサラはエミー賞主演女優賞を2度受賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(テレビ部門)を4度受賞した。しかし、2011年には映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』で、シャーロット役のクリスティン・デイヴィス、ミランダ役のシンシア・ニクソン、サマンサ役のキム・キャトラル、そしてサラと4人同時に、アカデミー賞授与式の前夜に行われる、ゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞、最低スクリーンカップル・スクリーンアンサンブル賞を受賞した。