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船が宙に浮かぶ!地中海の無人島コミノ島へ。

今週のハッピーデスティネーションは、地中海に浮かぶ小さな島「コミノ」をお届けします。

シチリアの南に浮かぶ、島国マルタ共和国。マルタは、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島という3つの島からなり、そのうち一番小さな島「コミノ」は、シュノーケリング、ダイビングなどでも有名な場所です。加えて、昨今人気の理由が、船が浮いているように見えるということなんです。

 船が宙に浮かんでいるように見える島という点では、イタリアのランペドゥーザ島も有名なのですが、コミノ島のポイントはアクセスが良いこと。ヨーロッパ各地からマルタへは多くの直行便が出ています。そこからツアー(スリーマ発)やまたマルタ島北側にあるチルケッワ港からもフェリーで約40分、コミノ島へ行くことができます。コミノ島には宿がひとつしかなく、島も大きさが3.5平方キロメートルと、コンパクトなので、マルタ島に滞在して行くという方法でも十分です。

 島には、いわゆる白いパウダーサンドが続いているようなビーチはなく、地中海ビーチの定番?とでも言いますか、ゴツゴツとしたロックタイプ。そのため平な部分があまりなく、パラソルやビーチベッドがあるエリアが限られています。

船が宙に浮かんでいるように見えるというのは、ブルーラグーンと呼ばれるビーチパラソルなどが置かれた島のメインエリアなのですが、夏の間はあっという間にビーチベッド&パラソルがなくなる上に、桟橋もあり船や人の行き来も激しい場所です。

そのため、静かな場所で景色を楽しんだり、日焼けを楽しんだりするのであれば、島を歩いて好きな場所にビーチタオルを敷いてリラックスするのをおすすめします。

島は、風光明媚な景色が広がり、透明度が高く、色も場所によってエメラルドグリーンやターコイズなどに変化します。

ブルーラグーンで船が飛んでいるように見えるのは、太陽が真上にくる正午あたり。

それ以外、ここを訪れるヨーロピアンは、日焼けをし、海水浴を楽しみ、また日焼けをし、暑くなったらシュノーケリングのゴーグルやマスクを持って海に入り……を繰り返していて、典型的な地中海ビーチを満喫しています。

島には、軽食を売っているスタンドもあるので、お腹が空いたらそこでテイクアウトをするのもひとつ。

贅沢な設備などはないけれど、目の前に広がる景色そのものがラグジュアリー!って感じの島です。

 私は、ゴゾ島に2週間ほど滞在していた間に、コミノ島の海の美しさに魅了され2度も行ってしまいました。1度はゴゾからカヤックでいくつかの洞窟などを巡りながらコミノ島へ。2度目はゴゾから小さなフェリーに乗り、帰りにコミノ島周辺の青の洞窟的なものに立ち寄るルートで。

シンプルに、海を楽しむ。そんな地中海のビーチライフを、ヨーロッパを訪れる時に入れてみるのも、いいのではないでしょうか。

コミノ島へのアクセス
ヨーロッパ主要都市からマルタへ。マルタ島もしくはゴゾ島からフェリーやツアーなどで片道約30〜40分。

ハネムーンティップス
ベストシーズンは、6月〜10月。のんびりしたい場合は、マルタ島でボートをプライベートチャーターして行くという方法も!

著者:Darjeeling Kozue(ダージリン コズエ)
トラベル誌、女性誌の編集者を経て、現在は外資系企業でコミュニケーション ディレクターとしてイベントやバズクリエイションを手がける。隙あらば旅。ラグジュアリーなリゾートホテルから、アドベンチャラスな秘境まで。業界でも有名な旅のエキスパートだ。