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イソップの香水12作目はフローラル フレグランス。ジュエリーブランドと初の試み、コラボレーションのイヤーカフが香りとともに煌めく

調香師のセリーヌ・バレルが手がけた2015年の「タシット オードパルファム」からおよそ10年。イソップ(AĒSOP)における2作目の新作で、優美さと強靭さの間にあるポエティカルな抵抗を描き出す。

「オルナー オードパルファム」50ml ¥23,870(2025年2月25日発売)

イソップAĒSOP)がこれまでに発表したフレグランスは、フレッシュからオリエンタルまで揃える、全11種。2005年発表の「マラケッシュ オードトワレ」に始まりこの20年、その芳しい歴史で多くの人の心を彩ってきた。その多彩なラインナップに新たな一本が登場。12作目となる「オルナー オードパルファム」を2025年2月25日(火)に発売する。調香師を務めるのは、セリーヌ・パレル。イソップでは「タシット オードパルファム」に次いで、2作目となる。

新作の「オルナー」は、古代スカンジナビア語の“装飾される、花々で飾られる”の意を持つ動詞に由来。香が肌を包む様子と響き合うフローラルフレグランスを表現した。セリーヌ・バレルは「この香りの中に相対する張力関係、たとえば花の儚さと樹木の強さ、花弁の透明感と樹幹のたくましさ、みずみずしさとぬくもり、植物と金属、女性性と男性性、素朴と複雑などを見ることができます」とコメントし、さらに「このフレグランスは、ローマンカモミールが鍵となり、迫力ある開花を実現します。複雑さを備えたローマンカモミールの香りが、フローラル、スパイシー、アロマティックといったファセットの橋渡しをしながらトップノート、そしてハートノートを走り抜けます」と続ける。

香りの始まりは、カルダモンやピンクペッパーなどのグリーンでフレッシュなスパイス。そのみずみずしいシトラスノートにローマンカモミールが溶け出しながら、光芒を放つフローラルノートへ。そのトップから感じさせるマグノリアリーフの聡明さにゼラニウムが入り混じり、スパイシーであたたかなカルダモンが仄めく。足を踏み入れたことのない森を見るかのような壮大なストーリーは、サンダルウッドやシプリオルハート、シダーハートなどがラストのウッディを大胆で繊細に描写する。

その香りが体へと広がり、やがてその人に凛とした美しさを宿す──そんなイメージを、バンコクを拠点に活動するジュエリーデザイナー、パチュラヴィパー・ボディラットナンクラ(Patcharavipa Bodiratnangkura)とのコラボレーションが象り、息づかせる。世界的に活躍する俳優やシンガーに愛されるパチュラヴィパーの作品は、タイ伝統の職人技と秘めた移ろいや不完全さの美学を融合。今回のコラボレーションでは、繊細なフォルムながらも揺るぎなく強靭な素材を用いたジュエリーをもって、香りの中に潜む感情的な張力関係を可視化したという。新作フレグランス「オルナー オードパルファム」の発売に合わせ、コラボレーションのイヤーカフを世界各地の一部イソップストアで200 個を限定販売。つややかな輝きを持つ造形は、ローマンカモミールが宿すメタリック性と響き合う。