東京・天王洲にある建築模型の展示施設「建築倉庫」が、新たな文化拠点として生まれ変わる。寺田倉庫が運営するWHAT MUSEUM内に設置されているこの施設は、これまで800点以上の建築模型を展示・保管してきたが、今回のリニューアルでは、建築をより深く学び、体験できるスペースを拡充。初心者から専門家まで楽しめるプログラムを展開する。
新たに設けられる体験型スペースでは、建築模型の基本を学べる常設展示をはじめ、ワークショップやトークイベントを定期的に開催。家づくりを考える人向けの「模型で考える 土地から間取りまで」ワークショップや、中高生向けの「多面体と構造」ワークショップなど、幅広い層が参加できる内容となっている。さらに、建築家や専門家と直接対話できるトークイベントも予定されており、建築文化への理解を深める機会を提供する。
また、リニューアル後の建築倉庫のエントランスでは、竹の素材を活かした建築作品「三灯小径」が来館者を迎える。この作品は、2023年に開催された「感覚する構造 - 力の流れをデザインする建築構造の世界 -」展で展示されたもので、ワークショップの参加者とともに組み上げられたものだ。
「建築倉庫」では、模型を通じて建築の魅力を伝えるガイドツアーも実施。建築家や設計事務所から預かった模型の詳細や役割について解説し、来館者がより深く建築の世界を体感できる内容となっている。
新しくなった「建築倉庫」は、3月8日(土)にリニューアルオープン。模型を通じて建築の世界を体験できるこの新たな空間で、建築文化の奥深さに触れてみてはいかが?
WHAT MUSEUM 建築倉庫
住所/東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号
開館時間/11:00~18:00(最終入館17:00)
休館日/月曜(祝日の場合、翌火曜休館)、年末年始
入場料/一般900円、大学生&専門学校生 700円、中高生 500円、小学生以下 無料
※チケットはオンライン事前購入制(日時指定・空きがあれば当日購入可)
https://what.warehouseofart.org
Text: Makiko Yoshida