File12:GYUTAE/ビューティー・クリエイター
── GYUTAEさんにとってビューティーとは?
美容は、果てしなく続く道ですね。例えば理想の到達地点を100だとしたら、一生かかってもそこには到達しないだろうなと思うんです。美容には終わりがなく、死ぬまでずっと続けるものなのだろうな、と。理想と現実は違っていて当たり前。例え誰かに憧れたとしても、身長も環境も、食べてきたものもすべてが違うのだから、その人になれるわけがありません。だからこそ、自分が持っているものを最大限に活かしたい。僕は、自分自身のレベルを上げるために美容を頑張っています。
── 日々のケアを億劫に感じることはありませんか?
ないです。僕は美容を貯金のように捉えていて、常に数年先を見据えたケアをしています。今行っている美容医療も、すぐに効果が出るわけではなく、継続してこそ何年後かに結果が現れるのだと思います。1日を無駄にすると、何年後かに悪影響が出るかもしれないと考えると、日々のケアも面倒だとは感じないんです。でも何よりも大切なのは、美容をすることで自分自身が幸せになれること。ストレスは大敵なので、なるべくストレスを溜め込まないようにしています。
【スキンケア】メイクを美しく保つための“優しい”ケア
── 肌トラブルはありますか?
昨年の半ば頃に接触性皮膚炎を発症し、スキンケアやメイクが肌荒れを引き起こすようになってしまいました。極度な敏感肌だけれども、スキンケアをしないと乾燥してしまう。そのジレンマに悩んでいたときに、ラ ロッシュ ポゼに出合いました。このブランドは元々敏感肌向けに作られていて、世界でも数多くの皮膚科医の方が採用しているんです。僕も実際に使ってみて、やはり良いなと感じましたね。不思議とどれを使っても肌が荒れず、今でも愛用しています。ラ ロッシュ ポゼの中でも特にお気に入りは「エファクラ ピールケア セラム」です。
僕が肌ケアで一番大切にしているのは、“優しさ”。肌が荒れないよう、なるべく肌に優しいものを選ぶようにしています。場合によっては、3ヶ月ほど肌断食をすることもあります。今は肌の状態を見ながら少しずつ他のアイテムを試しているのですが、ヘレナ ルビンスタインの「リプラスティ R.C. アイ クリーム」と、キールズの「ウルトラ フェイシャル クリーム」を使っています。キールズのクリームを使い始めたのは、極度の寒さや風による乾燥が厳しい氷山でも潤いを保てたという実験結果を目にしたことがきっかけです。実際に使ってみても、ベタつかないのにしっかり膜を貼ってくれているかのような保湿力を感じています。
── 肌ケアをする上でのポリシーは?
僕にとって、スキンケア=メイクを長時間綺麗に保つためのもの。すっぴんで外出することはあまりないので、メイクをした際にいかに肌が綺麗に見えるかが重要なんです。もちろん、メイクが濃いぶん、しっかり落とすことも大切。クレンジングで特におすすめなのが、ファンケルの「マイルドクレンジング オイル<ブラック&スムース>」です。鼻の黒ずみと角栓のザラつきに長年悩まされていましたが、このクレンジングを使い始めて格段に改善しました。最初は案件依頼を頂いて、使い始めました。僕は案件を受けるときも1週間以上使って、本当に良かったものを紹介するようにしています。その中でも、このクレンジングは「めちゃくちゃ良い!」と感じて、もう何度リピートしたか分からないくらい使ってます。洗顔はロゼットの「洗顔パスタ 海泥スムース」。コスパも最強なので、いつもまとめ買いしています。
【コスメ】肌の土台作りが、メイクの要。
── GYUTAEさんはメイクのプロですが、中でも大切にしているのは?
ベースメイクです。皆さんから、“陶器肌”と言っていただけることが多く、僕自身も動画で見ても美しい2.5次元的な作りを意識していることもあり、メイクをしたときの肌感をとても大切にしています。意識しているのは、作りこんでいても、実際会ったときに重たく感じないくらいのバランス。ベースメイクには一番時間をかけています。下地に使っているのは、ラ ロッシュ ポゼの「UVイデア XL プロテクショントーンアップ」とヴィム ビューティーの「キープコンフィデンスプライマー」。前者は保湿と日焼け止めの役割を果たしていて、スキンケアの延長のような感覚で肌を潤すためにも使っています。後者は毛穴をカバーして、次の工程を塗りやすくしてくれます。
ファンデーションについては、今どのブランドも本当にレベルが上がっていて、カバー力やキープ力もすごく高いです。あとはマットな感じが好きか、ツヤ肌に仕上げたいかという好みの問題かなと思います。最近僕が使っているのは、バニラコの「カバーリシャス アルティメット ホワイトクッション」。リキッドを使っている時期もあったのですが、クッションファンデがやっぱり楽ですね。
そして肌作りで欠かせないのは、パウダーファンデーションを使うこと。愛用しているのはM・A・Cの「スタジオ パーフェクト SPF 15 モイスチャー ファンデーション」です。カバー力が非常に高く、下地とこれだけでも悩みがカバーされるほど。ツヤ感はなく、完全にマットな質感です。リキッドの上にルースパウダーをのせるだけでは陶器肌にはならず、この工程がマスト。皮脂くずれも防止してくれるので、時間が経っても化粧の崩れ方が綺麗になります。
── その後の工程は?
エクセルの「エクストラリッチパウダー」とメイクアップフォーエバーの「ウルトラHDルースパウダー」を使います。パウダーも下地と同様に、それぞれ用途が違うんです。イメージとしては、ケーキの焼き上がりにパウダーをふりかけるような感じ。パウダーファンデーションは粒子が粗いので、満遍なくパウダーを叩くことでその粗さをカバーしつつ、ツヤ感をプラスしてくれます。
まず使うのは、エクセルのパウダー。サラサラしていながらもしっとり感があり、パール配合なのでツヤっぽく仕上がります。メイクアップフォーエバーのパウダーは一番白いラベンダー色を使っていて、それをおでこや目頭、鼻筋といったハイライトエリアにだけ置いていきます。
仕上げに使うのは、ズーシーの「フェザーライトルースパウダー」。メイクにかかる時間は大体40〜45分程度なのですが、その間にもメイクが少なからず崩れてきてしまうんです。このパウダーは防水パウダーとも呼ばれるほどですが、皮脂や水に強いので、仕上げにさっと全体に叩くだけで内側の皮脂も吸収し、例え雨の日でもメイクを崩れにくくしてくれる。とても助けられています。僕は基本外出後はメイク直しをせず、持ち歩いてるのは主にパウダーとリップだけ。メイクは直せば直すほど汚くなっていくというのが僕の持論なので、このパウダーでお直しいらずの肌を仕上げています。
【香り】自分が落ち着く香りを、ふんわりと纏う
── お気に入りの香水は?
マルジェラの「レプリカ ウィスパーインザライブラリー」を長年愛用しています。すでに廃盤になってしまったのですが、まとめ買いして6本ほど持っているほど(笑)、大好きなんです。もう一つのお気に入りは、カルティエの「レ ズール ドゥ パルファン ラ トレージエム ウール オードパルファン」。こちらはセクシーで官能的な香りなので、夜につけることが多いですね。
あまり香りが強いのは得意ではないので、なるべく自分自身が落ち着く香りを纏うようにしています。サンダルウッドなどのウッド系を選ぶことが多いですね。お寺も好きなので、お香のような香りに癒されるのかもしれません。香りがキツくならないように、手首ではなく、全体にふんわりふりかけるようにしています。
【ドリンク】体型キープを機に、ハイボール派に転向
── フードやドリンクのこだわりはありますか?
ここまで、スキンケアやメイクに関しては色々と語ってきましたが、食事に関しては、ほとんどこだわりがなくて(笑)。ただ、元々ビールが大好きだったのですが、最近少し体型が気になってくるようになったので、ハイボール派に転向中です。元々ハイボールはあまり美味しいと思っておらず、ビールを控えたいときの代替品として飲む程度でした。でも、「響」に出会った時に「美味しい、なにこれ!」と衝撃を受けました。響はウィスキー特有の臭みがなく、フルーティーな香りが鼻から抜けて、フレグランス並みのいい香りを感じられるんです。今では、響のソーダ割りがビールを差し置いて僕の中でトップです。
【フィットネス】
── 運動はしていますか?
今年30歳を迎えるのですが、もしこれまでの2.5次元的なイメージが続けられなくなってきたときに、身体を鍛えているかどうかが重要かもしれないと感じるようになりました。僕はインドアで運動不足になりがちなので、健康のためにも筋トレを頑張りたいですね。一昨年に本を出させていただいたときは、撮影に合わせてものすごくトレーニングをしていました(写真)。元々筋肉がつきやすい体質なので、プロテインを飲んで週に3回くらいジムに通っていたら、1〜2ヶ月で変化が現れはじめて、1年経つ頃には随分と仕上がりました。その頃の身体に近づけたいですね。
その他に気をつけているのは、整体に通うこと。週に5日お休みがあったとしてもずっと家にいるくらい、家が好きなんです。動画の編集をしたり、NetflixやYouTubeを見たりして、基本はベッドの上にいる(笑)。そうすると首や肩、目にも疲労が溜まっていくので、定期的に整体に通うようにしています。
色々な意味で、30歳はやっぱり人生の節目。体のことも気をつけながら、まずは腹筋を割りたいなと思います!
話を聞いたのは……
GYUTAEさん
ビューティー・クリエイター。自身のYouTubeチャンネル「Make up GYUTAE」でメイクやスキンケアなど、ビューティーを始めとするさまざまな情報を発信。整形級のメイクテクが、幅広い層から支持を得ている。
https://www.instagram.com/kimgyutae_official/?hl=ja
Editor:Airi Nakano, Kyoko Muramatsu