BEAUTY / EXPERT

ビューティー・エディターが推す、メイドインジャパンのコスメ8選【vol.3】

韓国に続きアジアン・ビューティーを引率するJビューティー。高品質かつ信頼性の高い日本発のビューティーブランドの魅力をお届けする。

KYOKO MURAMATSU(VOGUE JAPAN/Beauty Editorial Lead)

ANTI TO WELL AGING “25歳以降は売れ残りのクリスマスケーキ”、なんて揶揄される時代は流石にこの日本でも終わったけれど、年齢というフィルターに常に晒されている日本女性たちの状況はそこまで変化していない。何歳までにキャリアを定めて、結婚して、出産して……。数字に追われ続けるのは女性で生まれた以上、確かに生物学的に避けられないときもある。でも、「そんなナンバリングからそろそろ卒業させてほしい」という風潮がメインストリームとなってきた。そして、“若く見せたい”と“綺麗でありたい”という言葉に大きな差が生じてきたことも実感する今日この頃。これからの日本女性は“私軸の綺麗”をもっと楽しむ方向性へ。残すべき可愛いシワ、カッコいいグレイヘアよウェルカム。年齢や社会通念に囚われた「こうしなきゃ」という押しつけから解き放たれて年齢で進化を遂げた自分をさらに好きになれる。そんな前向きなエイジングを、きっと愛するコスメたちがかなえてくれるから。

「クレンジングという日々のルーティンを、素敵な時間に変えてくれた逸品」。バランシング オーバーナイト オイルセラム SQ28ml ¥11,000/THREE(0120-898-003)

「スッと肌に溶け込み、潤いで満たしてくれるまさに名品中の名品。年齢問わず肌を美しくしてくれる」。リポソーム アドバンスト リペアセラム 50ml ¥12,100/コスメデコルテ(0120-763-325)

RIEKO KOSAI(VOGUE JAPAN/Beauty Editor)

SKIN IS ALIVE スキンケア化粧品に高い機能性を期待する潮流は変わらぬ一方で、肌を環境の一部としてとらえる価値観が生まれ、より“整える”意識へとシフト。美肌菌、マイクロバイオームへのアプローチがトレンド入りし、成分としても発酵と近代的なテクノロジーを融合させたフォーミュラーが注目されている。

J-BEAUTY 近未来的な非現実感と自然回帰の生命感とのハイブリッドな美が旬。追求するのは濁りのない透明感あふれるクリアな肌、滑らかで生っぽいキメの細かさ、自然なハリ感。ヘアは生き生きとした艶感とソリッドなミニマルさをあわせ持ったスタイル、ピンクベージュやネイビーなど曖昧でムーディなカラーがストリートで人気を得ている。

MORE SLEEP 世界でもまれに見る“睡眠不足大国”と呼ばれて久しい日本。カルチャーとして根づきつつあるサウナや瞑想も睡眠の質向上に効果ありと言われており、美を下支えする快眠は引き続き重要トピックの一つ。

「京丹後の黒米を二段階発酵させた美容液ローションで肌をリッチに潤して」。ザブラック エッセンス 200ml ¥11,550/FAS(シロク 0120-150-508)

「ヒアルロン酸分子の大きさをコントロールする技術を搭載。夜と朝の連用でハリと弾力のある肌へ」。ビオパフォーマンス スキンフィラー 各30ml ¥35,200/SHISEIDO(0120-587-289)

TORU MITANI(VOGUE JAPAN/Contributing Beauty Editor)

PRINCESS HAIR 日本発のかぐや姫のようなレイヤーが入った“姫カット”が韓国でブーム。2021年春夏のプラダランウェイが火付け役となり、TWICEMOMOの黒髪姫カットの影響で一気に浸透していった。最近だとNetflix「イ・ドゥナ!」のスジのヘアスタイルの影響も手伝って、東京の街中でも徐々に増加中だ。小顔効果を期待できたり、ファッションがモダンに仕上がったりと、いいことずくめのチャレンジしやすいトレンドとなっている。

FASHION×FITNESS ヨガやピラティスのメジャー化により、欧米でトレンドだったアスレジャー的感覚が日本でも広がっている。数年前のアスレジャースタイルよりも、エクササイズとデイリーの境界線があいまいになってきた。そのニーズに応えることで急激なブランド成長を遂げている「ルルレモン」の人気を見ると、今の状況がよくわかる。ウェルビーイングとファッションが融合し、ビューティーありきのスタイルがじっくりと確立された印象だ。

「姫カットでフェイスラインが荒れてしまう。そんな時は拭き取りローションでクリアにするのも手」。マイルド クレンジングウォーター 115ml ¥3,850/UNEVEN(レザボア uneven@rsvtokyo.com)

「日々のスキンケアに寄り添う、ベーシックなローション。ヨガ後などの何気ないケアにも」。ザ・タイムR アクア(医薬部外品) 200ml ¥4,400/イプサ(0120-523-543)

RISA YAMAGUCHI(VOGUE JAPAN/Contributing Beauty Editor)

RE-GAL ギャルブームが再来し、国内外から人気を集めている。カラコンや束感まつ毛、キラキラとしたアイメイク、艶やかなグロスリップなどマスクを外したことでメイクへの欲求が爆発! ヘアメイクだけではなく、ギャル特有のタフなマインドにも注目が集まる。さらにK-POPカルチャーの影響もあり幅広い世代にハイトーンヘアが浸透中。

YOUTHFUL SKIN シミやたるみのないハリとツヤのある若々しい肌が理想とされる背景には、日本特有の“カワイイ”文化が少なからず影響している。K-カルチャーやSNSの影響も後押しし、性別問わずボトックスや目の下のクマ取りなどの美容医療が当たり前に。“何もしていない”という人を見つける方が今や難しいだろう。そして四季がある日本は、気候の影響で肌が揺らぎやすいため、毎日のスキンケアが重要。化粧水美容液乳液→アイクリーム→クリーム(+パック)ときちんとステップを踏み丁寧に肌をいたわり、実年齢を問わない幸福肌を作るのだ。

「幸福肌を叶える、ハイライターは必需品。ほんのり色づくピンクカラーが頬の上でつやんと光り輝く」。グロースティック 3.4g ¥2,200/RMK(0120-988-271)

「とろりと濃厚泡がやみつき。洗い上がりは水分量の多いもっちり肌に」。コンフォート ストレッチィ ウォッシュ 130g ¥5,500/KANEBO(カネボウインターナショナルDiv. 0120-518-520)

Editor: Risa Yamaguchi