ベースを整えて陶器肌を手に入れる
ツヤツヤと光と潤いを湛えたような水光肌に始まり、BB クリームやクッションファンデーション、トーンアップ下地にファンデーション用スパチュラなど、K-BEAUTYの中でも新たなムーブメントを巻き起こしやすいのがベースメイクカテゴリー。長らく「ツヤ肌命!」とも思われていた韓国肌のトレンドに変化が起きたのは、紛れもなくCOVID-19によるものだった。マスク着用が日常となり、崩れにくさや付着しにくさという機能性が求められたことから、一転してマットファンデーションが一大トレンドに。そんなコロナ禍を経て、最近では再びツヤ肌も復活。好みや気分に合わせて、バリエーション豊富な仕上がりを楽しめるようになっている。
VOGUE KOREAビューティー・ディレクターのリーが愛用するのは、ヒンスのマットフィニッシュタイプのクッションファンデ。「緻密なメッシュ構造で美肌をアシストする薄膜を作り、ピタリと密着するところが優秀」と語る。一方、HERAのリキッドファンデーションを挙げたのはジョージさん。「気になる部分をナチュラルにカバーしながら、素肌を感じさせるフレッシュなツヤが生まれ、褒められ肌になれる」と称賛する。また、顔の骨格作りに欠かせないコントゥア製品もK-コスメは得意。リアルな影を演出できる グレイッシュなトーンが特徴のエチュードのパウダーは、本誌ビューティー・エディターの山口がプッシュ。「今までは苦手意識があったコントゥアですが、ウォームやクールと肌トーン別にカラーバリエーションが揃うので、初心者でも自分に合う色が選びやすいところが魅力。また薄付きなので失敗しにくく、ササッとフェイスラインに沿ってのせるだけで手軽に小顔が作れるので、今や欠かせないアイテムです」。明るくきめ細かで触れたくなるほどの美肌を手に入れ、憧れのアイドルや俳優に近づくのもおすすめだ。
話を聞いたのは……
GEORGE
ジョージ。ヘア&メイクアップ・アーティスト。約15年前より韓国コスメに注目し、SNSを通して最旬のK-BEAUTY情報を発信し支持を得る。また、好きが高じて著書『ALL韓国コスメでつくる 韓国メイクの秘密』(主婦の友社)も刊行。
ICHIE
一絵。モデル兼DJ。K-BEAUTYに出合ったのは、2 年前に仕事で韓国に訪れたのがきっかけ。比較的最近ながら、その魅力にハマり「OLIVE YOUNG」に通い詰めたとか。それ以降、マニアックなまでに優良プロダクトを深掘りし続ける。
KAZUKO MORIYAMA
森山和子。フリーランスの美容エディター兼ライター。雑誌、広告等で美容を中心にファッションやインタビューなど幅広く活動中。幼少期からメイクやコスメに惹かれ、韓国だけでなく欧米も含めて気になる海外コスメを取り寄せるほど。
ZOOHYUN LEE
リー・ジュヒョン。VOGUE KOREAビューティー・ディレクター。K-BEAUTYに囲まれた韓国・ソウルで生まれ、ソウルで育つ。クリエイティブ・リーダーとして、常にアンテナを張り、あらゆる美容に新しいアイデアを吹き込み影響を与える。
RISA YAMAGUCHI
山口理沙。VOGUE JAPANビューティー・エディター。編集部一の韓国コスメ通としてさまざまなルートからK-BEAUTYをリサーチ。プチプラからデパコス、海外コスメまで多ジャンルのコスメを愛する美容ラバー。最近はツヤ肌にハマり中。
問い合わせ先/アモーレパシフィックジャパン(HERA) 0120-929-744
アリエルトレーディング(LAGOM) 0120-201-790
エチュード 0120-964-968
ハミィ(BYUR) 0120-569-565
ヒンス hince.jp
Photography: Hiroki Watanabe Styled: Yuusuke Ishii Text: Kazuko Moriyama Editor: Risa Yamaguchi
※『VOGUE JAPAN』2025年1月号「美容賢者が推す、マイヒットK-BEAUTY」転載記事。
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