FASHION / TREND & STORY

VOGUEが選ぶ、世界のベスト・ヴィンテージショップ2024【ロサンゼルス編】

世界中の『VOGUE』エディターがキュレーションするベスト・ヴィンテージガイド【ロサンゼルス編】。ハリウッドスターたちが信頼を寄せるタイムレス・ヴィクセン(TIMELESS VIXEN)リリー・エ・シエ(LILY ET CIE)、ウエディングルックをトータルコーディネートするハッピー・アイルズ(HAPPY ISLES)など、ファッションインサイダーも足繁く通う7軒をご紹介。※そのほかの都市はこちらから。
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Photo: Courtesy of Happy Isles LA

ヴィンテージショッピングを楽しむに絶好の場所と言えばLA。ここにはハリウッドスターたちがレッドカーペットのために着用するドレスを探し求め訪れる名店や、ウエディング専門のブティックなど、ありとあらゆるニーズに応えてくれるショップが集結する。US版『VOGUE』のエディターたちが、ヴィンテージマニア必見のアドレスを厳選して教えてくれた。

ARALDA VINTAGE

Photo: Emily Knecht

ダウンタウンから西に約10キロほど離れたロスフェリズにあるアラルダ・ヴィンテージ(ARLANDA VINTAGE)。元モデルのブリン・ジョーンズが手がけるセレクトのほとんどはランウェイピースで、なかにはナオミ・キャンベルが着用したものも。90年代ものや写真家エレン・フォン・アンワースの撮影に使用されたドレスなど、そのラインナップは圧巻。最近では、ミュグレーMUGLER)やドルチェ&ガッバーナDOLCE&GABBANA)、プラダPRADA)などのトップデザイナーによるルックが、ケンダル・ジェンナーゼンデイヤアリアナ・グランデといったスターたちの手に渡っている。

住所/2691 Beachwood Drive, Los Angeles

ARCADE VINTAGE

世界中のバイヤーたちが集うヴィンテージフェア「A Current Affair」の立役者であるアーケイド・ヴィンテージ(ARCADE VINTAGE)は、出店者が入れ替わり立ち替わりするユニークなショップ。パームスプリングスらしい鮮やかなカラーに染まったカフタンドレスや、40年代のアヴァンギャルドなハンドバッグなど、アメリカ全土から集められたアイテムが所狭しと並ぶ。年2回のセールやショップに足を運ぶことができない場合は、定期的に更新されるオンラインショップをチェックして。

住所/777 S Alameda Street, Suite 174, Los Angeles

HAPPY ISLES

ウエディングのためのトータルコーディネートを提案するハッピー・アイルズ(HAPPY ISLES)。リリー・カイザーによって設立されたこの予約制ブティックでは、ヴェラ・ウォンVERA WANG)、オスカー・デ・ラ・レンタOSCAR DE LA RENTA)、ディオールDIOR)などのヴィンテージガウンを専門に扱う。また、ホワイトドレスだけではなく、大胆で鮮やかな色合いのドレスやスーツなども豊富に取り揃えており、パーティーやイベントのための特別な一着を探している人にうってつけだ。

住所/6150 Wilshire Boulevard, #8, Los Angeles

LILY ET CIE

レッドカーペットにふさわしい華やかなアイテムを中心に扱うリリー・エ・シエ(LILY ET CIE)は、マーゴット・ロビーオリヴィア・ロドリゴ(彼女は21歳の誕生日に、この店で購入したアライア1991年春夏のドレスを着用している)なども顧客に名を連ねるセレブ御用達の名店だ。創業者のリタ・ワトニックは、ヴァン クリーフ&アーペルVAN CLEEF & ARPELS)やヴァレンティノVALENTINO)で働いた後、ここビバリーヒルズに自身のブティックをオープン。ジャン・ルイ・シェラー(JEAN LOUIS SCHERRER)やサンローランSAINT LAURENT)、シャネルCHANEL)など、ファッション好きにはたまらないトップデザイナーによるオートクチュールピースをアートのようにキュレーションしたディスプレイは、一見の価値あり。

住所/9044 Burton Way, Beverly Hills

THE PAPER BAG PRINCESS

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ヴィクトリア・ベッカムキム・カーダシアンラナ・デル・レイらセレブも絶大な信頼を寄せるのが、ペーパーバッグ・プリンセス(THE PAPER BAG PRINCESS)ことエリザベス・メイソン。白と黒を基調とした店内に足を踏み入れると、20世紀と21世紀を代表するデザイナーによるステートメントピースが目に飛び込んでくる。メイソンはヴィンテージとスリフティングに関する本(『The Rag Street Journal』と『Valuable Vintage』)の著者でもあり、業界では守護人的存在。彼女によるセレクトをフルに楽しむなら、事前来店予約がおすすめだ。

住所/8050 Melrose Avenue, Los Angeles

THE WAY WE WORE

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ドリス・レイモンドがサンフランシスコザ・ウェイ・ウィー・ウォア(THE WAY WE WORE)をオープンしたのは1981年。そこから彼女は、『エビータ』(1996)や『タイタニック』(1997)など映画のためにコスチュームリサーチや調達に携わった後、ロサンゼルスへと身を移し、ハリウッドの中心地で店を再開した。ホルストンHALSTON)のスパンコールドレスやシフォンのフラッパードレスなどラグジュアリーなヴィンテージアイテムのほか、99ドル以下のコーナーではグッチGUCCI)などのデザイナーピースも扱っている。

住所/334 South La Brea Avenue, Los Angeles

TIMELESS VIXEN

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敏腕バイヤー、ローレン・レピアが手がけるタイムレス・ヴィクセン(TIMELESS VIXEN)では、シェールが着用したボブ・マッキーのガウンをはじめ、クレージュCOURRÈGES)やピエール・カルダンPIERRE CARDIN)など、ハリウッドとファッション史に刻まれたコレクター垂涎のアイテムが並ぶ。彼女が選び抜いたルックの数々は、ケイト・モスアマル・クルーニーカイリー・ジェンナー(2024年のゴールデングローブ賞で、1998年にテレビで放映されたハナエモリ(HANAE MORI)のオートクチュールガウンを纏った)などのセレブたちにも支持されている。

住所/100 South Beverly Drive, Los Angeles

Text: Margaux Anbouba Adaptation: Motoko Fujita
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