世界でも指折りのコム デ ギャルソン（COMME des GARÇONS）のコレクションのひとつがメルボルンにあるなんて、誰が思っただろう。そもそもヴィンテージシーンが盛んなこの街は、「ヴィンテージ」と一口に言っても、古着からリユース、コレクター垂涎の貴重なアイテムまで、さまざまな形態のショップを誇る。その豊富さ故、どこから訪れていいかわからない人のために、オーストラリア版『VOGUE』のエディターのイチ押しストアをピックアップ。
DOT COMME
店名だけでなく、ラインナップのほぼすべてがコム デ ギャルソンにちなんでいるヴィンテージショップ、ドット・コム（DOT COMME）。というのも、オーナーのオクタヴィウス・ラ・ローザは14歳の頃から熱心なファッションコレクターで、コム デ ギャルソンだけでも所有コレクションのアイテム数は驚きの3,500点以上。だが、カルト的人気を誇るショップにはジュンヤ ワタナベ（JUNYA WATANABE）、イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）、ウォルター ヴァン ベイレンドンク（WALTER VAN BEIRENDONCK）など、ラ・ローザが自らセレクトしたほかブランドも並び、どれも新品同様だ。
住所／Level 3 & 4, 252 Swanston St (Curtin House), Melbourne 3000
IRVRSBL
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ヴィンテージ愛好家のクレア・フェラがプラーラン地区にオープンしたイリバーシブル（IRVRSBL）は、オンラインと実店舗の両方でフェンディ（FENDI）の「バゲット」バッグやジャンポール・ゴルチエ（JEAN PAUL GAULTIER）のメッシュトップなど、ほぼ新品のヴィンテージデザイナーやアーカイブピースを取り扱うメルボルン屈指の人気店。名前の由来は、時間の不可逆性（Irreversibility）。基本的にオンラインショップが中心だが、来店予約も受け付けている。また、事前にリクエストすれば、来店に合わせてお目当てのアイテムを用意してくれる嬉しいサービスも展開。
住所／116 Greville Street, Prahran 3181
PARIS'99
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デザイナー兼ファッションエキスパートのヤハヴ・ロンが2011年に立ち上げたパリ’99（PARIS'99）は、往年のパリのオートクチュールサロンのような体験を提供することを目的とした、完全予約制のショールーム。アレキサンダー・マックイーン（ALEXANDER McQUEEN）、アン ドゥムルメステール（ANN DEMEULEMEESTER）、カルバン クライン（CALVIN KLEIN）、ドリス ヴァン ノッテン（DRIES VAN NOTEN）、ジバンシィ（GIVENCHY）、ランバン（LANVIN）をはじめとするメジャーブランドの新作とヴィンテージが混在する空間には、Tシャツからビーズのボールガウンまで、幅広いラインナップが揃っている。
住所／Level 1, 281 Hampton Street, Hampton 3188（完全予約制）
REINA
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真っ白なギャラリーを思わせるレイナ（REINA）の店内には、古着屋などでよく見る、服やアクセサリーが所狭しと並んだディスプレイはない。90年代初頭から2000年代半ばまでのヨーロッパと日本のデザイナーを中心に厳選されたアーカイブピースは、すべて余白を生かしたレイアウトで展示されている。今年4月、5年にわたる旧店舗での営業を終え、カーティン・ハウスへと移転。より温もりを感じる空間に生まれ変わった。
住所／Level 3, 252 Swanston Street (Curtin House), Melbourne 3000
Text: Lilah Ramzi Adaptation: Anzu Kawano
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