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ブリトニー・スピアーズ、パパラッチの前で頭髪を剃ったのは「私なりの反抗」

ブリトニー・スピアーズが、回顧録『The Woman in Me(原題)』で髪の毛を剃り上げた騒動について綴っているそうだ。
Photo: Jamie McCarthy/WireImage

ブリトニー・スピアーズが、16年前にバリカンでスキンヘッドにした騒動について初めて語った。ケヴィン・フェダーラインとの泥沼離婚の最中にあった2007年の2月16日(現地時間)、ブリトニーはカリフォルニア州ターザーナの美容室に入り、髪の毛を剃るように依頼。オーナーが拒むと、パパラッチが窓越しに撮影する中、ブリトニーは自らバリカンで髪の毛を剃り上げた。

この様子を収めた写真は、瞬く間に世界中に広がった。『ピープル』によると、ブリトニーは自叙伝『The Woman in Me(原題)』で当時の思いをこのように綴っているそうだ。「人々の視線を受けながら大きくなった。ティーンの頃からずっとじろじろ見られ、私の身体について人からあれこれ言われた。髪の毛を剃る行為は、私なりの反抗だった」

Photo: X17/AFLO

この騒動は衝撃的に報じられ、ブリトニーの危うさが取り沙汰された。彼女はリハビリ施設に入所し、翌年に父のジェイミー・スピアーズが裁判所に成年後見人制度の適用を申請。実父と弁護士により、経済面から投薬、私生活の細部に至るまで、コントロールされることとなる。

ブリトニーは当時を振り返り、「ああいった日々が過去のものとなったことを理解した」と綴る。「髪の毛を伸ばし、身体を絞らなければいけない。夜は早く就寝し、言われるままに服薬しなければいけなくなった」「成年後見人制度は、私から大人の女性という人格を奪い、子どもにした。ステージでは、一人の人間というより操り人形だった。小さいころからずっと音楽を身体の奥深くで感じていたけれど、彼らはそれを奪った」

彼女は、家族から受けたこうした扱いを不当だったと感じているという。「私の中の女性(The woman in me)は長い間、押し込められていた。ステージではワイルドでいることを求められ、それ以外の時間はずっとロボットでいることを望まれた」と記している。ブリトニーは2008年から続く「虐待的な」成年後見人制度の解除を求めて、2021年6月に訴訟を起こす。裁判で彼女の口から明かされた制度の実態は世間に衝撃を与え、闘いの末、2021年11月に自由を勝ち取った

『The Woman in Me(原題)』は、アメリカで10月24日に発売される。

Text: Tae Terai