BEAUTY / TRENDS

実は誰でも似合う!? 「バズカットにしたい」と思ったときに参考にしたいプロからの5つのアドバイス

今をときめく俳優エマ・コリンやフローレンス・ピューなどホットなセレブたちが実践するバズカット。かなり難易度の高いヘアスタイルだと決めつけがちだが、「したい!」と思うなら実は誰にでも似合わせることが可能。どうすれば注目のバズカットをリアルに落とし込めるのか、トップ・ヘアスタイリストに話を聞いた。
エマ・コリンがヴェネチア国際映画祭2023で披露した、バズカット
Alessandra Benedetti - Corbis/Getty Images

もし、お客さんがバズカットにしたいと言って来店したら? 「全然アリ。突き抜けた個性のある人なら、誰にでも似合わせられます」と話すのは、東京・表参道のヘアサロンTOHの代表兼スタイリストの石原慎太郎さん。どういう人がトライすると、成功しやすい? 「ファッションに合っていたらOK。骨格でいうと頭が小さい人は似合いやすいと思う。つるんと豆っぽい頭の形の人は特に向いていますよ」

醸し出される“柔らかさ”が鍵

ぎりぎりまで攻めたバズカットが、ミュウミュウの“下着見せ”ファッションに小気味よく映えて。

Alessandra Benedetti - Corbis/Getty Images

7月に開催されたウィンブルドン選手権2023のときには、今よりも毛足が長めのアッシュカラーだった。

Karwai Tang
  1. 例えば、ヴェネチア国際映画祭エマ・コリンズが見せた最新バズカット。シンプルに五分刈りしただけのように見えるが……? 「黒いけど、髪質が柔らかく見えるでしょう? 硬く見えると、“罰を受けてバズカットに?”みたいな感じになっちゃうから、どこかに上品さがあるほうがいいと思う。スポーティすぎないほうが個人的には好き」
  2. 上品さがあるバズカットにするには? 「カラーリングと形です。アジア人の場合、単にバリカンで刈るだけだと、粗野な印象になりすぎるかも」。フォルムに柔らかさ、厚みを少し出すのがポイントなのだそう。「ただ根本から均等に1センチ残すということではなく、頭の形に合わせて調節しながら、丸くなるように切っていきます」
  3. どこで柔らかさを出せばいい? 「質感と毛先。カットのテクニックで柔らかさをつくれます。ただ切ると、どうしても毛先が全部揃って重く見えるんです」。ウィンブルドンのときのエマ・コリンズのように、レングスを長めにし毛先をブリーチするとより扱いやすく。「カラーで見え方を調整しつつ、アウトラインが真っ直ぐなりすぎないようカットで調整します」
  4. 色味について「地毛にアッシュみがあると簡単なんですよ。黒っぽいバズカットに挑戦するとしても、カラーは必須。ひと口に黒と言っても、赤み、青みなどさまざま。バズカットのときは“柔らかい黒”にしたいから、一度ブリーチしてから黒っぽくカラーリング。地毛のままの黒とはまったく印象が違います」
  5. やっちゃったもの勝ちですよね!?と投げかけると、「そうですね、突き抜けた個性があれば。例えば、2000年台の韓国人シンガーICONIQさんを思い出してもらえると分かりやすいですが、メイクはきちんとするなどヘア以外とのバランスをとるのも必須です」と石原さん。「エッジィなファッションとの相性は抜群。一方で最近、和装にバズカットを合わせる人もいておしゃれですよね。例えばアートをやっているとか、あふれ出る個性を表現するにはぴったりのスタイルだと思います」

アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの愛娘シャイロも、昨年末からバズカットに。この夏、コーラル寄りのピンクに淡く染めてイメージチェンジ。

SplashNews.com

メットガラ2023で、ほぼ地毛カラーと思わしきブルネットのバズカットを披露したフローレンス・ピュー。オートクチュールでは、毛先をピンクに染めた伸ばしかけのバズカットが印象的だった。

Pascal Le Segretain/Getty Images

Editor: Rieko Kosai