12月15日18時過ぎ、満月が起こります。アメリカ先住民の間では、12月の満月は「コールドムーン」と呼ばれていたそう。寒風にぎゅっと身を縮こまらせるような12月、このストレートなネーミングは「まさに」と感じられる人も多いでしょう。今年最後の満月のパワーを活かすためにも、まずは風邪を引いたり体調を崩したり、しないでいたいものです。
知識やコミュニケーションが、満ちていくとき
今回の満月は、ふたご座で起こります。ふたご座は情報とコミュニケーション、移動の星座。情報収集や学びに力を尽くしてきた人は、この時期に何らかの「結果」が見えてくるでしょう。満月は物事が一定のラインまで到達し、振り返りと調整を行うタイミング。「結果」が思い描いていたものと違う場合も、それはそれで「満ちる」という状態です。別のアプローチを考えたり、そもそも目標設定が正しかったかどうか分析したりと、検討する機会を持ってみるといい機会にできるだろうと思います。思い通りでなくとも、人生は続いていきますから。
コミュニケーションにおいても満ちるものがあるときですが、一見すると分かり合えている、何らかの進展があるとは思えない人も多いかもしれません。というのも、水星は満月の翌日12月16日まで「逆行」というイレギュラーな動きをする時期に入っており、逆行後も数日は動きを止める「留」の時期があります。満月の段階では今ひとつ手応えはなくとも、焦らなくて大丈夫。逆行時は「過去」とつながる時期なので、来し方を振り返るようにして理解できることも、あるのかもしれません。
ラインオーバーはしない、させない
満月は月と太陽が真正面から向き合う、ある意味「緊張感をはらむ」星の配置です。ここでちょっと前回の満月を振り返ってみると、「イマジネーションの星」と呼ばれる海王星が、その満月の緊張感を和らげる「調和」の位置にありました。つまり、海王星のイマジネーションを活かしてこそ見られる夢があり、かたちのない理想を目指してこを頑張れるという星回りでした。
海王星が「調和」の位置にあった11月の満月を経て、この12月の満月は海王星と「葛藤」の位置関係となっています。イメージや理想といった、目に見えないものばかりを追いかけてしまうと、人に利用されたり他人の影響を受けすぎたりするおそれがあります。他人の望みがいつしか自分の望みにすり替わり、気づけば何をしたいのかわからなくなっていることも。先程触れた水星逆行もまた、情報の錯綜や誤解を招く現象です。満月のときは気持ちや体調が揺れやすい方も多いもの。自分と他人の間にしっかりラインを引いて、人の影響を受けすぎないように心がけましょう。そして、仮にラインオーバーしてくるような人がいたならば、決然とNGを出したいところです。
どなたにとっても、良い満月でありますように。
<今回の満月でやってみるといいこと>
・学びたいテーマについて、真面目に検討する
・ここ最近の言葉選びを振り返る
・不要な書類を処分する
・昔、もらった手紙やメッセージを読み返す
・ふと思い浮かんだ顔があれば連絡してみる
Profile
真木あかり(まき あかり)
占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』(説話社)や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。
http://makiakari.hatenablog.com/
Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao
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