FASHION/EDITORS

究極のカメレオン、小松奈々の魅力に迫る!── 『VOGUE JAPAN』2025年1月号、エディターズレター

シャネルの2024/2025年クルーズコレクションを纏った小松奈々を、「スーパーカメレオン」をテーマにパリの街でシネマティックに撮りおろしたカバーストーリーは必見。撮影の舞台裏ほか、今号の見どころを紹介!

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Photo: Joshua Woods

小松菜奈さんは究極のカメレオンです。編集部でも近ごろ話題になっていたのですが、以前なら、人生の大きな節目が来ると、人は見た目や態度をがらりと変えるのが当たり前でした。でも今を生きる人々は違います。現代人にとって、アイデンティティとはすなわち、新しいレイヤーを加えていくこと。新たに得たものを積み重ね、自らの可能性を拡大しています。その結果、かつてないほど多くの役割を持つようになった私たちにとって、人生はもはや、白と黒というようにはっきり分かれるものではないのです。

そして今月号のカバーストーリーでは、小松菜奈さんがパリを舞台に、まるで映画のシーンから抜け出てきたかのような姿を見せています(p.64)。個性と実力を兼ね備えた俳優、モデルであり、またシャネルのミューズでもある菜奈さんですが、2024年は一人の女性として新たなステージへと進みました。本誌のファッション・ディレクター、亀岡エミの表現を借りるなら、“スーパーカメレオン”なのです! 彼女こそ、さまざまな顔を持つ、現代の女性の姿を象徴する存在でしょう。ファッションウィークが終わった直後、さわやかな秋の日に行われた撮影では、菜奈さんの持つさまざまな面を自由に表現してもらいました。俳優、イット・ガール、アーティストと……どの場面でも、その表現力は圧巻のひとことです!

フォトグラファーのジョシュア・ウッズも夢中になり、当初はソーシャルメディア向けのショート動画を撮影するはずだったものが、フランスのヌーヴェルヴァーグを彷彿させるミニフィルムへと発展したのです。思わず「ウイ、ウイ!」と言いたくなるクリエイティブな瞬間でした。伝説的なスタイリスト、パティ・ウィルソンも参加した撮影チームは、菜奈さんの放つエネルギーと自然体の魅力に、驚かされっぱなしでした。スーパーミニでパリの9区を闊歩する彼女の、人の目を釘付けにする自信は、カメラの前ではよりいっそう増幅されています。

「演技をするとき、キャラクターをつくり上げていく中で、ファッションの占める部分って本当に大きいんです。着ている服は、その人を雄弁に伝えてくれます」と菜奈さんは話してくれました。本当にその通りだと、納得させられます。日々、途方もない数のタスクをこなしつつ、スタイリングの参考になるちょっとしたインスピレーションを求めているなら、ファッションウィークのトレンド特集をぜひご覧ください(p.88)。ここでは、多忙な読者のみなさんのために、これからのシーズンに役立つ情報を押さえておきました。

アレッサンドロ・ミケーレがデビューコレクションで繊細な美の極致を見せたヴァレンティノから、キム・ジョーンズにとって最後のショーとなったフェンディまで、じっくりとご紹介します。ファッションウィークのお楽しみ、ショー会場の周辺で見かけたストリートスタイルはどうでしょう? 流行に自分なりのアレンジを取り入れて着こなす、リアルな女性の姿からたくさんのアイデアが得られるはずです。せっかくなので、この場を借りて、私自身のファッションウィークのハイライトもお教えしましょう。ハイダー・アッカーマン(ちょうどトム フォードのクリエイティブ・ディレクター就任が発表された直後でした)やモスキーノのアードリアン・アピオラッザといった面々がコム デ ギャルソンのショーに出席しているのを目撃したこと、そしてフィービー・ファイロの秘密のショールームを訪ね、旧交を温めたことです。

そして年末恒例、ヴォーグ・ビューティー・アワードのチェックも忘れずに(別冊付録)。本誌のビューティー・エディトリアル・リード、村松杏子が率いるビューティーチームが、美容のプロとともに2024年を彩った精鋭ぞろいのコスメをチョイス。また、今をときめく韓流コスメ特集も必見です(p.124)。さまざまな最新情報をチェックしたら、自信と創造性を携え、今後待ち受ける新たな可能性すべてに胸をときめかせながら、2025年に足を踏み入れましょう!

Translation: Tomoko Nagasawa Editor: Yaka Matsumoto

Text: Tiffany Godoy Translation: Tomoko Nagasawa

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