FASHION / TREND & STORY

ゴールドとシルバーはミックスする、ダイヤのピースは日常使いに。21人のインサイダーによる、ジュエリーのスタイリングアドバイス

特別なジュエリーは普段から身につける、ネイルはお気に入りのピースに合わせるなどなど、デザイナーからスタイリスト、さらには大手メゾンのアーティスティック・ディレクターまで、21人のファッションインサイダーたちが日頃から大切にしているジュエリーのスタイリングルールを『VOGUE』にシェア。

1. アナンヤ・マルホートラ/ジュエリーデザイナー

ジル サンダー 2024年リゾートコレクションより。

Photo: Courtesy of Jil Sander

「自分のシグネチャー(となるスタイル)を作る。『チャクラ』ブレスレットをデザインしたとき、工房の人たちから反対されました。ハイジュエリー素材をゴムで結び合わせるのに抵抗があると。でも私は、ローズクォーツのような半貴石をルビーやダイヤモンドなどと組み合わせるのが好きなんです」

2. フェルナンド・ジョルジ/ジュエリーデザイナー

Photo: Valentina Valdinoci/Launchmetrics.com/spotlight

「ジュエリーは特別な日のために取っておくものではありません。日常のスタイルにスッと溶け込むピースを選ぶのが現代のコレクターの流儀です」

3. スーザン・カプラン/ヴィンテージジュエリー・スペシャリスト

マメ クロゴウチ 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Alessandro Viero/Launchmetrics.com/spotlight

「自分の好きなものを買うことは、サステナブルなことでもあります。時代を超越した高品質のピースに投資すれば、次の世代に引き継ぐことができるので」

4. ローラ・インガム/『VOGUE』グローバル・ファッション・ネットワーク デピュティ・ディレクター

ルイ・ヴィトン 2025年春夏メンズコレクションより。

Photo: Launchmetrics.com/spotlight

レッドカーペット(のような特別なシーン)で活躍するのがメンズのブローチです。2024年のアカデミー賞に出席したコールマン・ドミンゴのように、スーツの襟や蝶ネクタイにつければルックが一気に華やぎます」

5. マリア・ソーレ・フェラガモ/ソーレ・ステュディオ創設者

キコ・コスタディノフ 2023-24年秋冬コレクションより。

Photo: Matteo Scarpellini/launchmetrics.com/spotlight

「つけ心地がいいかどうか、自分に問いかけてみること。私のピースはレザーと真鍮の残材から作られているので、とても軽く、一日中つけていられます」

6. アンナ・ルジニコフ/サザビーズ・ニューヨーク ファインジュエリー部門責任者

ドルチェ&ガッバーナ 2018年春夏コレクションより。

Photo: Estrop/Getty Images

「さまざまな時代のピースを組み合わせる。ヴィクトリアン調のブレスレットなら、コンテンポラリーなリングと合わせても素敵です」

7. ルチア・シルヴェストリ/ブルガリ ジュエリー・クリエイティブ・ディレクター

シャネル 2023-24年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo / Gorunway.com

「形、長さ、色、素材など、さまざまな要素をミックスする。自分の個性に合わせていろいろスタイリングしてみると、自分の安全圏がどこまでなのか自ずとわかってきます」

8. ジャクリーヌ・ラバン/ジュエリーデザイナー

オフホワイト 2023-24年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo/launchmetrics.com/spotlight

「自分の心を高め、強くしてくれるジュエリーを身につける」

9. ハナ・コーツ/UK版『VOGUE』ビューティー&ウェルネス・エディター

アルマーニ プリヴェ 2023-24年秋冬オートクチュールコレクションより。

Photo: Armando Grillo/Launchmetrics.com/spotlight

ネイルのデザインは、身につけるジュエリーのことを考えて決める。例えば、カプチーノのようにリッチなクリーム系のブラウンカラーはどんな肌のトーンにも合い、ローズゴールドからプラチナまで、あらゆる地金を引き立ててくれます」

10. ソフィー・ビル・ブラーエ/ジュエリーデザイナー

ジョン ガリアーノ 2017年春夏コレクションより。

Dominique Charriau

「何を身につけるのかではなく、どこに身につけるのかが大事です。私は足首や首の後ろなど、本来とは違う、さりげないところにジュエリーを身につけるのが好きです」

11. ナオミ・スマート/UK版『VOGUE』コマース・ディレクター

ヴァレンティノ 2025年リゾートコレクションより。

Photo: Ola Rindal / Courtesy of Valentino

「迷ったら、アール・デコのものを選ぶ。私はスザンヌ・ベルペロン(SUZANNE BELPERRON)やルネ・ボワヴァン(RENÉ BOIVIN)にインスパイアされた建築物のように複雑なデザインのリングを、ザ・ロウTHE ROW)のテーラードアイテムからデニムとラグビーシャツといったカジュアルなコーデまで、あらゆるものに合わせるのが好きです」

12. ローラ・ホーキンス/UK版『VOGUE』ファッション・フィーチャーズ・エディター

ミュウミュウ 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Victor VIRGILE/Getty Images

2024-25年秋冬コレクションで頻出した服とジュエリーが一体化したピースは、言わばモードなオールインワンアイテム。「ミュウミュウMIU MIU)のブローチ付きドレスルイ・ヴィトンLOUIS VUITTON)のチェーンリンクTシャツなどを参考にするといいです」

13. ガイア・レポシ/レポシ クリエイティブ・ディレクター

フェンディ 2024年春夏オートクチュールコレクションより。

Photo: Alessandro Viero/Launchmetrics.com/spotlight

「控えめに、そしてさりげなくアピールする。ポツンとエレガントに輝くダイヤモンドなどは主張しすぎず、それとなく視線を惹きつけます」

14. ジェシカ・マコーマック/ジュエリーデザイナー

ラクワン スミス 2024年春夏コレクションより。

Photo: Alessandro Viero/launchmetrics.com/spotlight

「ダイヤモンドのジュエリーは日常使いするべきです。テーラードのブレザーやデニムにTシャツといった普段のコーデにプラスすれば、しまいっぱなしになることはありません」

15. アリス・キャリー/UK版『VOGUE』コマース・ライター

チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ 2025年春夏メンズコレクションより。

Photo: Launchmetrics.com/spotlight

「とりあえず重ねづけする。イヤーカフであれ、フープピアスであれ、リングであれ、とにかく重ねづけを楽しむべき」

16. ハンナ・マーティン/ジュエリーデザイナー

アンダーカバー 2025年春夏メンズコレクションより。

Photo: Gianluca Carraro / Gorunway.com

「時代遅れのルールは無視する。ゴールドやシルバーなど素材やカラーはミックスして、ジェンダーフルイドなスタイリングを取り入れる。決められた通りにしか身につけてはいけないジュエリーなどないのです」

17. カルメン・ブスケッツ/起業家兼ジュエリーコレクター

ロク 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Alessandro Viero / Gorunway.com

「シンメトリーで遊んで、シックな“ズレ”を楽しむ。個人的には大胆なデザインのネックレス、両腕に左右対称のブレスレット、アシンメトリーなイヤリングを一緒につけるのが好きです」

18. フランチェスカ・アムフィテアトロフ/ルイ・ヴィトン ウォッチ & ファインジュエリー部門アーティスティック・ディレクター

メシカ 2023年ハイジュエリーショーより。

Photo: Richard Bord/Getty Images

「ダイヤモンドに関しては、多ければ多いほどいいです!異なるカットのものを同時に身につければ、全体の輝きと光が増します」

19. クリスチャン&ヤスミン・エメルル/エメルル ディレクター兼オーナー

ディオール 2022-23年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo/launchmetrics.com/spotlight

「レアなものはいつだっておしゃれで廃れません。地金や工芸品、希少な古石を使った革新的なピースほど素晴らしいものはありませんし、私たちもいつも、時代の枠にとらわれないようなジュエリーをデザインしています」

20. キャロライン・ショイフレ/ショパール 共同社長兼アーティスティック・ディレクター

エリー サーブ 2017-18年秋冬コレクションより。

Photo: Estrop/Getty Images

「ファンタジー感があるモチーフは、新鮮でモダンに映ります。オークの木を模したネックレスやキノコやカエルのモチーフをあしらったリングなどは、逆に大胆かつユニークです」

21. ハリー・ランバート/スタイリスト

サンローラン 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Francois Durand/Getty Images

「主役級のイヤリングを取り入れれば、周りの目を引くインパクト大のコーデに仕上がります。サンローランSAINT LAURENT)の2024-25年秋冬コレクションランウェイなどがいい例ですね。大ぶりなイヤリングの魅せ方の参考になりますし、やはり大きければ大きいほどいいです」

Text: Laura Hawkins Adaptation: Anzu Kawano
From VOGUE.CO.UK