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フローレンス・ピュー、『オッペンハイマー』のベッドシーン撮影中にカメラが壊れた

フローレンス・ピューにとって気まずい撮影現場さえ、学びの場となったようだ。
Photo: Emma McIntyre/WireImage

第96回アカデミー賞最多の13部門でノミネートを果たしたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』。キリアン・マーフィーエミリー・ブラントら主要キャストが登場したパネルディスカッションで、フローレンス・ピューが「セックスシーンの撮影中にカメラが壊れたんです。誰も知らないことだけど本当に起こった」とアクシデントを明かした。「2人とも裸の時にカメラが壊れたから、理想的なタイミングじゃなかった」

フローレンスは、原爆の父と呼ばれた天才物理学者ロバート・オッペンハイマーを描く本作で、オッペンハイマー(キリアン)が妻キャサリン(エミリー)と結婚する前から関係を持っていたジーン・タットロックを演じる。世界でも希少なIMAXカメラで撮影することで知られるノーラン監督だが、この時は本当にタイミングが悪く、一台修理に出しており、手元には使えるカメラが多くなかったという。そのため、スタッフは自分たちで修理を試みたそうだ。

『オッペンハイマー』は3月29日より日本公開。

© Universal/Courtesy Everett Collection

「関係者以外を締め出した撮影だったんだけど、キリアンと私は2人ともこんな風に自分の身体を手で隠してた」と話し、カメラを直すためにスタッフが入って来た時はそれぞれボディパーツを自分で隠していたと述懐。「その時、私はそうだ、ここは学ぶチャンスだと思って、自分の出番とばかりに『カメラのどこがおかしいの?』『シャッターがおかしいの?』とか聞いてみた」という。フローレンスによると、その後ノーラン監督から、光の入り具合に問題があったと知らされたそうだ。

できれば遭遇したくないアクシデントだが、彼女にとってはそれすら良い経験になったようだ。「撮影現場にいる全員がすごく知識があって、こうした作品に関わる心構えができていた。退屈する瞬間なんてなかった。全部がすばらしい体験だった。一日中すべての瞬間、関わることができてラッキーだと感じていました」

日本では3月29日に公開される『オッペンハイマー』は、第96回アカデミー賞で作品賞をはじめ、監督賞や主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など13部門にノミネート。授賞式は3月10日(現地時間)に開催される。

Text: Tae Terai