BEAUTY / TRENDS

2024年秋冬の“血色感”はジュワッと色づくリップでつくる

単品はもちろん、下地にも使える透け感発色のピュアリップ。今秋、ナチュラルなリップを仕込んでフレッシュな表情へ。

色彩豊かなピュアリップは、テクスチャーを吟味

プラダ(PRADA)2024年秋冬コレクションより。Catwalk Photo: Getty Images

今シーズンはほどよく、さりげなく色づくピュアリップが大豊作。モードに使いこなす方法は? メイクアップ・アーティストの前川信子さんに話を聞いた。プラダランウェイに見られるような、ナチュラルなルックをつくるときに活躍します。最近はチークにも使えるマルチタイプが増えているので、色味を揃えて統一感のあるメイクができるのも利点。一見すると塗ってなさそうに見えたとしても、自身の唇を少し強調して血色感を足したり均一に見せる効果が。少し“メイク感”が出て、素の唇よりも着実に整った印象になりますね」

近年の“青みトレンド”を反映したシアーな質感のラベンダーカラー。唇の水分量に反応して発色し、リップ下地やチークとしても使える便利なマルチユースアイテム。グロー プレイ テンダー トーク リップ バーム バイブ ¥3,960/M・A・C

バーム選びのポイントは? 「カラー系バームなら一本で仕上げてもよいですが、もともとはベースメイクにおける下地のような存在。上からリップを重ねて使う場合、アイテムによって質感がかなり変わります。重ねるリップとの相性や最終的な仕上がりのイメージに合わせて、使い分けるのが理想です」。大人のリップメイクは、“微差”が成否を分けるよう。この秋は、リップの美意識をもう一段高めてスタイリッシュな口もとを手に入れて。

ほんのりと色づくティントリップバーム。美容液成分を90%配合し、うるおいとハリ感を高める。ライブリーなツヤ感のある唇へと導く。アディクション ザ リップバーム グロウティント 001 ¥4,070/アディクション ビューティ

話を聞いたのは……
NOBUKO MAEKAWA
前川信子。メイクアップ・アーティスト。2007年からロンドンを中心に活動。2016年より東京に拠点を移し、雑誌や広告、コレクション等のメイクを手掛ける。抜け感やミニマルさを感じさせる、モダンなメイク提案にオファーが絶えない。

問い合わせ先/アディクション ビューティ 0120-586-683
M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス) 0570-003-770

Text: Kiriko Sano Editors: Toru Mitani, Risa Yamaguchi

※『VOGUE JAPAN』2024年10月号「大人向け、秋旬リップのつくり方」転載記事。