FASHION / TREND & STORY

【GOSEE】トランスジェンダーからノンバイナリーへ。アミティ・ミヤビのクィアジャーニー【プライド月間特集】

クリエイターやアーティスト、モデルなど、さまざまなフィールドで活躍するパーソナリティをドキュメントする『VOGUE JAPAN』の新連載「GOSEE」。6月のプライド月間に合わせ、明日へのエールへと繋がる7人のパーソナルストーリーを公開。

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アミティ・ミヤビ/Amity Miyabi

They/them
職業:モデル
Instagram:@amitymiyabi

「子どもの頃からジェンダークィアの実感があり、プリンセスが好きなときもあれば、パワーレンジャーが好きなときもありました」。

そう話すのは、アメリカで生まれ育ったモデルのアミティ・ミヤビ。

トランスジェンダーが自分のアイデンティティに一番近いと感じ、11歳のときにカミングアウトしました。すると、家族や友人、学校の先生など皆受け入れてくれて、男性の代名詞を使うなどサポートしてくれました。でも今思うと、自分が自分に一番意地悪をしていて、『トランスジェンダーなのだから、男性として見られなければ失格だ』と、自分の視野を狭めていました」。

しかし、18歳から日本で暮らし始めたのを機に、昔から好きだったアヴァンギャルドなスタイルやメイクを楽しむようになった。

「0か100か、男か女かじゃなくて、中間があっていいんだと気づき、今はノンバイナリーという性自認にしっくりきています。やっと自分にたどり着いた感じです」と話す。メンズウェアにフェミニンな要素を取り入れるなど、“好き”を被せたファッションを楽しむ姿がなんとも自然だ。
「いろんなアイデンティティがあるから表現の仕方も自由でいい。人権の問題など課題はあるけれど、私は今の時代を生きられていることに幸せを感じています。カミングアウトする必要がない世の中になったらいいですね」。