ビリー・アイリッシュ 編み込んだダークフェミニニティ
ブラックリボンと一言に言っても、細さや素材、取り入れ方で印象は大きく左右される。カールにトリビュートを捧げたシモーネ・ロシャ(SIMONE ROCHA)のブラックドレスを着用したビリー・アイリッシュは、スーパーローングの三つ編みに光沢のあるブラックリボンを一緒に編み込み、ドレスの装飾とマッチしたヘアアレンジを披露。動くたびに煌めきを放つビジューのあしらいも印象的だ。ダークな女性らしさの雰囲気の中に可憐な表情を覗かせた。
エル・ファニング デイジーの花冠にアクセント
シャネル(CHANEL)2011-12年秋冬オートクチュールのマリエが着想源のヴィヴィアン・ウエスウッド(VIVIENNE WESTWOOD)のドレスを着用したエル・ファニング。ルックに合わせて、カールの2012年の写真集『The Little Black Jacket』の撮影で着用したデイジーのクラウンをベースに、スティーブン・ジョーンズの手によって長いブラックリボンをデコレート。ヘアは挙式の終わりに花婿が花嫁にジャケットをかける仕草にちなんで内側に。カールとの思い出を可憐にアレンジしたエルらしいアプローチだ。
カーリー・クロス ツヤ髪を引き立たせる仕上げ
カーリー・クロスは、ジョナサン・アンダーソンによって再解釈されたシャネルのアーカイブルックを着用。遊び心を忍ばせたルックに対して、ヘアはゆるやかにウェーブをかけ、サテンのブラックリボンを飾った正統派スタイルに。髪は丁寧にブローされ、サテンに呼応するツヤを生み出しているのがこだわりだ。ちなみに、リボンはニューヨークのヘッドピースブランド、ジェニファー ベア(JENNIFER BEHR)から。
エミリー・アダムス・ボーディ ビッグサイズが叶えるクールなバランス
ボーディ(BODE)のデザイナー、エミリー・アダムス・ボーディは、ハーフアップに同ブランドのとびきりビッグなシルクリボンをあしらいドレスアップ。アンティークのディテールをあしらったシンプルなウールコートと合わせ、ガーリーというよりもスタイリッシュに表現。ブラックリボンの新鮮な魅力を引き出した、人気デザイナーならではの着こなしを見せつけた。
プリヤンカー・チョープラー 複数のリボンを隠したアップヘア
ヴァレンティノ(VALENTINO)によるリトル・ブラック・ドレスを纏ったプリヤンカ・チョープラーのアップヘアに注目。ヘアにツイストを効かせながらいくつものリボンが全体に織り込まれ、テーマに沿ったシックなスタイルを表現した。フロントに流した毛先と沿うリボンのディテールもポイントに。リボンはレレット ニューヨーク(LELET NY)からチョイス。
Editors: Maki Saijo, Kyoko Muramatsu
