BEAUTY / WELLNESS

実証済み! アレルギー体質のエディターが花粉症を克服するためにやめた3つのこと

そろそろ飛び始めた花粉。冬にしては温暖な気温が数日続いたためか、今年は例年よりも少し早めにその季節が到来している模様。早速花粉症に悩まされている人のために、花粉症を乗り越えたエディターが克服のヒントを伝授。

タイトルの通り、花粉症を克服した、といえるほど症状が緩和されたエディターだが、実は元々かなりのアレルギー体質。薬を飲まなければ外出できないし、鼻が詰まって夜も眠れず、充血した目をこすりながら必死に耐える日々を送っていた。そんなエディターだが、数年前に食生活を見直すことで、「完治」とまではいかなくても大幅に症状が改善した経験が。

Photo: miiko/Adobe Stock

そのきっかけとなったのが分子栄養学との出会い。巷には数多くのアレルギー対策情報が行き交うが、個人的にはどれもヒットしなかった。しかし、分子栄養学を学んで得た情報を実践すると、花粉症だけでなく、だるさ、疲れ、イライラといったさまざまなトラブルから開放され、“生きているのが楽”だと思えるほどに体の状態が変わった。

そんなエディターが試して「特に効果あり!」と感じられた3つのことを紹介しよう。

1.プロテインをやめる

早速、花粉症とは関連性がなさそうに感じた人もいるかもしれない。

トレーニングブームで摂取する人が急増したプロテイン。美肌や健康に必要な栄養素も一緒に添加されることがあり、一見体にいいことしかないと思われるプロテインがなぜ花粉症を悪化させるのか。その理由は、プロテインの“消化しにくさ”にある。

プロテインには多くのタンパク質が含まれるが、タンパク質を消化するのは、胃だ。正確には、胃で分泌される胃酸がタンパク質を消化している。

しかし、日本人は胃酸の分泌量が少ない傾向にある種族。そんな遺伝的体質に加え、多忙なライフスタイルや多くのストレスに晒されることで体は胃酸の分泌を抑制してしまう

photo: Inga/Adobe Stock

元々プロテインは消化が難しいうえに、胃酸不足で消化ができず、未消化のタンパク質が腸に流れると発酵され、悪玉菌のえさに! 当然、悪玉菌が増殖して腸内環境を悪化させる。

腸は免疫の要と言われるが、腸内環境が悪化すると免疫バランスが崩れ、過剰にアレルギー反応を起こした結果、花粉症もひどくなるというわけ。プロテインを飲むと、お腹が張る、ガスっぽくなると感じている人は要注意だ。

ちなみに、プロテイン=悪ということではなく、消化力が落ちている状態で飲むのが危険なだけで、健康的な生活を送っている人は問題がないことも。

エディターの場合、多忙な生活の中で少しでもタンパク質を摂取したい気持ちで無理にプロテインを飲んでいたが、常に膨満感に悩まされていた。やめた途端、お腹はスッキリするし、お通じも改善!

そして、プロテインを飲む代わりに、消化負担の少ないアミノ酸を飲むようにしている。アミノ酸ならば、上記のようなトラブルも起こりにくいし、疲労感を軽減してくれる効果も。

ちなみに、甘味料などの添加物も腸内環境を悪化させるので、なるべく原料のシンプルな物を選んで。

2.揚げ物を控える

これも同じく、腸内環境を考えた結果の行動だ。

揚げ物に使用される油は調理過程で高温になるため酸化しやすく、これもまた腸に炎症を起こす原因に。くり返し使用され、加熱された油にはトランス脂肪酸が多く含まれるし、脂質が多いために消化不良にもなりやすい。

また、揚げ物には比較的安価なサラダ油やなたね油、パーム油などが使用される事が多いが、これらにはオメガ6脂肪酸が多く含まれており、これも炎症のもとになる。

スーパーの惣菜や安価な飲食店で提供される揚げ物には、オメガ6脂肪酸が多量に含まれている事が多いため、特に注意が必要。なるべく頻度を減らす、または花粉の時期は控えるなどして、腸を炎症から守りたい。

また、自宅での調理には、オメガ6脂肪酸ではなく、オメガ9脂肪酸を多く含むエキストラバージンオリーブオイルや酸化に強い無臭のココナッツオイル、米油などを代用品として使用するのがおすすめだ(それでもなるべく揚げ物は控えたい)。

2.グルテン&カゼインフリー

最も効果があったと感じているのがグルテンとカゼインを断ったこと。

グルテンとは小麦に含まれるタンパク質のことで、パンやうどん、パスタなど小麦を使った料理には多く含まれている。そしてカゼインは、牛乳や乳製品に含まれるタンパク質のこと。小麦も乳製品も我々の生活に根ざした身近な食品であることから、これらと距離を置くのは容易ではないが、グルテンもカゼインも控えた方がいいといえる理由がある。

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免疫の要である腸は、消化や吸収を行う器官でありながら、消化されなかった食べ物や常在菌、病原菌などが通過・滞留する場所でもある。それらの中から必要な栄養素を吸収しつつ、体内に入れてはいけないものをブロックする役割も担っている。

その物理的なブロックを担う腸の上皮細胞は、タイトジャンクションと呼ばれる接着装置によってピッタリとくっついて壁になっているのだが、グルテンやカゼインはそのタイトジャンクションをゆるめ、隙間をつくってしまうのだ。隙間のあいた腸壁は、まさに、“ざる”のようなイメージ。

腸壁の隙間から、本来体の中に入れてはいけない未消化の食べ物や病原菌が侵入してしまうと、それらの異物に対して体が抗体をつくり、過剰な免疫反応を起こす。これが花粉症を含め、便秘や肌荒れ、だるさなどの不調を引き起こしてしまうと聞いたときには、驚愕した。

元々はパンも、ラーメンやパスタなどの麺類も大好きで、当たり前のように毎日摂取していたエディターからすると、グルテン&カゼインフリーな生活は考えられない。しかし、ものは試しと思っていざ挑戦すると、思いもよらない生活が待っていた。

はじめの1週間は、正直つらかった。四六時中「パンが食べたい」と考えてしまうほどに恋しかった。カゼインに関しては牛乳の代わりにオーツミルクや豆乳などの代替品に頼ることで満足できたが、小麦に関してはなかなか我慢ならない。だが、歯を食いしばって耐え続けると、2週間ほどで次第にその中毒症状も緩和され、自然と欲しなくなったのだ。そうなってからは以前ほどのストレスはなく、楽にグルテンフリーの生活を続けられるようになった。

それと同時に、ひどい花粉症の症状が鳴りを潜め、ついに薬なしでも外出できるように! いつもどんよりと重かった体が軽くなり、ぼんやりしていた思考もクリアになった。

ここまでの変化が訪れるとは思っていなかったので、この体験は衝撃的だった。当然、小麦や乳製品を使った料理やスイーツは美味しいし、外食では避けられないこともあるので、現在はご褒美としてときどきは食すくらいの“ほどよい”グルテン&カゼインフリーな生活を送っているが、明らかにグルテンやカゼインを抜いているほうが体調がいいのだ。

長く続けるのが難しいという人でも、騙されたと思って特に症状のひどい1ヶ月間、試してみて欲しい。

ちなみに、最近は米粉をつかったパンやスイーツのお店も増えてきたし、小麦を使用しない麺も多く販売されている。パスタならZEMBヌードル、うどんやそうめんは朝日製粉のものを愛食しているが、味もとても美味しい。

そして、牛乳のかわりには先程述べた豆乳やオーツミルクを使用することで満足できているし、A2ミルクと呼ばれる、炎症を引き起こしにくいカゼインを含んだ牛乳も利用している(花粉シーズン真っ最中にはおすすめしない)。

ここまで述べたこと以外にも食生活は見直したのだが、この3つが特に効果があったように思う。また、サプリメントによるサポートも改善を後押ししたと思うので、それについては次回詳しく解説する予定だ。

ひどい花粉症に悩まされているという人は、まずできそうなことからトライしてみて欲しい。

※本記事の内容は筆者の体験をもとにした内容を共有するものであり、医学的治療や専門的アドバイスの代替となるものではありません。健康に関するお悩みや症状は、必ず医師や専門家にご相談ください。また、本記事で紹介する内容をお試しいただく場合は、自己責任のもとで行ってください。

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