BEAUTY / WELLNESS

真の心地よさに目覚めるとき。誰でも実践できる水風呂の克服法【美に効くサウナ入門】

サウナにおける最大の難関、水風呂。サウナには入っても水風呂には拒否反応を示してしまうという人のために、サウナー歴5年、訪れた施設は200を超え、サウナが完全にライフワークの一部と化したエディターがその楽しみ方を教える。

水風呂はサウナの醍醐味ともいえるが、苦手意識をもつ人も多く、この過程を乗り越えられないためにサウナにハマれないという人もいるだろう。

水風呂がツラいと感じる理由は、主に2つあると考える。一つは、サウナで体の芯まで温めることができていないから。そして二つめは、入り方を間違えているから、だ。
それぞれについて、詳しく説明していきたいと思う。

サウナの入り方次第で水風呂が楽になる

Photo: Mikhaylovskiy/Adobe Stock

まずは、サウナに入る姿勢を改善するところから始めたい。高い位置ほど高温になるサウナ室の中では、足元が一番温まりづらく、頭部が先に温まりやすい。イスに座るような体勢で過ごすと、足先が冷えた状態でサウナを出て、水風呂に入ることになってしまう。それこそが水風呂をツラいと感じてしまう原因だ。しかも、水風呂に入るのは多くの場合足先から。冷たさに耐えられず、腰あたりまでしか浸かれない、という人は、水風呂の心地よさを感じる以前にツラい部分だけを味わい、それがトラウマにつながっている可能性が高い。

では、どうすればいいか。とても簡単で、サウナに入るときに全身の高低差をなるべく少なくする姿勢をとればいい。例えば、あぐらや体育座りなどの姿勢だ。座位よりも全身の高低差が少なくなり、同じ時間サウナに入っていたとしても、足先まで温まりやすくなる。

また、サウナハットなどのアイテムを使うのも有効だ。サウナハットを被ることで頭部が過剰に温まるのを防ぐことができ、より長い時間サウナに入ることができる。必然的に、足先まで温まりやすくなるというわけだ。サウナハットを持っていない場合は、フェイスタオルを頭に巻くだけでも随分と感じ方が変わる。水風呂で冷やして固く絞ったタオルを巻けば、はじめの数分は特に心地よさを感じられる。

水風呂を克服するためには、動かないこと

Photo: taffpixture /Adobe Stock

サウナの入り方を説明したが、同時に水風呂の入り方も提案したい。水風呂に入り方なんてあるの?と思うかもしれないが、ちょっとしたコツを覚えておくだけでかなり水風呂に挑戦しやすくなるのでぜひ試してみて欲しい。

まず、水風呂には、潔く一気に入ること。恐る恐るゆっくりとではなく、肩まで一気に浸かることをおすすめする。そして、水風呂に入ったらなるべく動かない。そうすると、体の内側に閉じ込められた熱気が薄い空気の膜のようにして全身を包み込み、水風呂の冷たさを緩和させてくれる。この熱を帯びた空気の膜を“羽衣(はごろも)”とサウナーたちは呼ぶ。羽衣は体を動かすだけで簡単にくずれてしまうため、なるべく動かないほうがいい。“バイブラ”と呼ばれるブクブクとした気泡がでてくる水風呂もあるが、初心者にはバイブラなしのタイプのほうが安心かもしれない。

また、心臓への負担が気になるのであれば、胸に手を当てて入るだけで直接冷たい水が触れるのを防げるから効果的だ。

1セットめは、水風呂を飛ばしてもいい

Photo: STUDIO GRAND OUEST/Adobe Stock

ここまで水風呂を克服するためのヒントを語ってきたが、1セットめは水風呂を飛ばすというのもありだ。通常、サウナ好きの間では、「サウナ→水風呂→外気浴」を1セットとし、3セット程度くり返す人が多い。しかし、はじめの1セットは水風呂を飛ばし「サウナ→外気浴」とすることで体が温まりやすくなり、2セット目以降の水風呂が入りやすくなるため、こういったやり方もおすすめだ。体が冷える冬は、エディターもこの方式を採用している。

ちなみに、水風呂に入る時間は大体20秒〜2分くらいが目安といわれるが、自身の体調に合わせて自由に調整してほしい。はじめは短くても全く問題がない。それよりも無理のない形で入ることが重要だ。冷やされた血液が肺に戻って来ると気道の奥がスーッと冷たくなるのだが、それを目安にしてもいい。

そしてここからは、きっと虜になるであろう、水風呂が魅力のサウナ施設を紹介する。

日本一深い! 立てる巨大水風呂を擁する西の聖地/湯らっくす

九州は熊本県にありながら、全国のサウナーが足繁く通うのが湯らっくす。パフォーマンス性の高いアウフグースやサウナも有名ながら、男性風呂では最大171センチ、女性風呂では最大153センチもの深さになる日本一深い水風呂が注目の的。MAD MAXと書かれたボタンを押すと、頭上から250リットルもの水が降り注ぐという他にはない面白い仕掛けも。阿蘇の伏流水である天然水を使用しているというのもポイントだ。

湯らっくす
熊本市中央区本荘町722
096-362-1126
料金/中学生以上900円(土日祝1000円)、4歳〜小学生300円
https://www.yulax.info/

厳選を冷やした水風呂を多種多様に楽しむ/らかんの湯

男風呂と女風呂で異なった趣を見せる、らかんの湯(宿泊者のみ朝は入れ替え)。真っ白の世界にサウナと水風呂がセットで配置された空間は女性側。120センチメートルの深さで泳げるほど広々とした立派な水風呂を擁する男性側。武雄温泉の厳選を冷やした水風呂はまさに極上。男湯側に新設された薬草サウナと付属の水風呂にも注目を。