CELEBRITY / NEWS

家族写真を加工していたキャサリン皇太子妃、謝罪文を投稿

3月10日(現地時間)に公開した家族写真が「加工されているのでは」という一部メディアの指摘を受けて、キャサリン皇太子妃がXに謝罪文を投稿。「写真が混乱を招いたことをお詫びしたい」とコメントした。
Photo: Getty Images

3月10日(以下、現地時間)、術後初となる写真をインスタグラムに公開したキャサリン皇太子妃。しかし同日の夜、その一枚が「加工されている」と一部のメディアが指摘。よく見ると、シャーロット王女の左手がセーターの袖と合っていなかったり、膝や手など体の一部がぼやけていたりといった、不自然な加工が施されていたのだ。

このことを受け、キャサリン皇太子妃はXを更新。「多くのアマチュアがそうであるように、私もときどき画像編集を試すことがあります」と釈明し、「昨日公開した家族写真が混乱を招いたことをお詫びいたします。皆さんが幸せな母の日をお過ごしになったことを願います」と続けた。

イギリス王室は1月17日に出した声明で、キャサリン皇太子妃はしばらく自宅で療養し、公務復帰は4月のイースター以降を予定していると発表。加えて、子どもたちに可能な限り普通の生活を送らせたいという妃の希望を汲み、「特別な進展がない限り、新たな発表を行うことはない」と明言していたが、ここ数カ月にかけて妃の容態を心配する声や、荒唐無稽な陰謀論の勢いが高まりを見せていた。

そして2月下旬、ウィリアム皇太子が名付け親のギリシャ元国王追悼式典を「個人的な理由」で欠席すると、Xでは再び行方不明説や王室が本当の理由を隠しているというさらなる懸念が渦巻いた。

この一連の陰謀論について、元BuzzFeed News王室記者のエリー・ホールは「ニーマン・ラボ」に次のように語っている。「注目すべきは、当初はヘンリー王子メーガン妃を支持するアカウントによって陰謀論が盛り上げられていたことです。より暗い説の多く(『デイリー・メール』紙が『不吉で中傷的』と評したもの)は、そういったオンラインプラットフォームから発信されていたようです」

Photo: The Prince of Wales/Kensington Palace

3月上旬になると、アメリカの大手ゴシップサイト「TMZ」がウィンザー城近辺でキャッチしたとされる、母キャロル・ミドルトンの運転する車の助手席に乗った妃のパパラッチ写真が出回った。ケンジントン宮殿がこの写真の掲載を認めなかったため、イギリスのメディアが取り上げることはなかったが、ITVの王室担当編集者であるクリス・シップはXで次のように投稿。「キャサリン皇太子妃のパパラッチ写真を入手しました。しかし、彼女が回復するまでの間、プライバシーを尊重するために我々は掲載しません。私の知る限り、英国のほかの放送局や新聞社もこの写真を掲載していません」。ところがこれがまた新たな疑惑の火種となり、その写真を目にした人たちから写っている女性が別人だと主張する声や、演出によるものだと疑うコメントが寄せられた。

今回、母の日に自宅で子どもたちとくつろぐ様子を公開するというのは、こういったさまざまな憶測を一蹴するチャンスだったと言えるだろう。ところが、写真を整えようとしたがために、そもそもなぜ加工を加えなければならなかったのかという疑問が飛び交い、陰謀論に拍車をかけることになってしまった。

エリザベス女王が伝記作家のサリー・ベデル・スミスに語った有名な言葉がある。「私は、信じてもらうために見られなければならない」──ウェールズ一家は今、この言葉の意味を学んでいるところかもしれない。

Text: Elise Taylor Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK