キャサリン・ハイグルが、「グレイズ・アナトミー」のキャストたちともにエミー賞でプレゼンターを務めた。1月15日(現地時間)に開催された授賞式では、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」や「アリー my Love」など懐かしいドラマシリーズの出演者が集結し、再現されたドラマのセットから受賞者を発表した。
キャサリンはエレン・ポンピオやジャスティン・チェンバース、ジェームズ・ピケンズ・Jr、チャンドラ・ウィルソンとともにリミテッドシリーズ・アンソロジー・テレビ映画部門の助演男優賞のプレゼンターとして登場。「2005年3月に初回が放送されたとき、(クリエイターの)ションダ・ライムズはテレビ業界に歴史を刻み、生涯にわたる友情を築くことになると思っていたでしょうか」とエレンが話すと、「そうです。年月を経て、変化を重ねてきました」とキャサリンが含みのある笑顔で続け、「ですが、ただ一つ変わらないのは、素晴らしいファンがいることです」とコメント。
チャンドラはドラマで描かれてきた悲劇の数々に触れ、「飛行機事故や巨大暴風雨、地震、世界的なパンデミックが起きたときも、ファンは私たちを見守ってくれました」と語り、ドラマが今年シーズン20を迎え、正式にプライムタイム(午後6時から午前2時の間に放送)の医療ドラマとして、テレビ史上最長のロングランドラマとなったことを報告。そしてジェームズが、「ファンの皆さんの力がなければ、不可能でした。皆さん、ありがとう」と感謝の言葉で締めくくった。
初回エピソードから出演し、主人公メレディスの同期イジー・スティーヴンス医師を演じたキャサリンは、2007年に同役でエミー賞助演女優賞を獲得している。しかし、翌シーズンは「エミー賞の選考対象に値する脚本が与えられなかったため」と賞を自ら辞退し、業界に衝撃を与えた。このころから製作陣との間で確執が取り沙汰され、2010年にシーズン6をもってドラマを降板している。
昨年6月に『ヴァラエティ』の企画でエレンと対談したキャサリンは、この降板劇を振り返り、ドラマのヒットによって一夜にして注目を集めたことで「悪い形の自信を得てしまったと思う。ずっと続きはしない一時的な状況だったのに、それを根拠に自信を持ってしまった。それで私は本当に大口を叩くようになった」と言及。「だって言いたいことがたくさんあったし、どうしても受け入れがたい事柄もあった。どうやって闘うべきかわからなかった」と語っていた。
Text: Tae Terai
