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レオナルド・ディカプリオ最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、キャストはオセージ族の言葉を習得

マーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ではオセージ族の文化を正当に描くため、キャストたちがオセージ族の言葉を習得して演技をしたという。

Apple Original Films『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は10月20日より世界同時劇公開、その後Apple TV+にて世界同時配信。

Photo: Apple

マーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』では、アメリカ原住民オセージ族の居住地で起きた連続殺人事件を題材としていることから、キャストたちはオセージ族の言語を習得し、撮影に挑んだ。『ピープル』でスコセッシ監督はこう説明する。「オセージ族に起きた歴史的な出来事を映画にしました。ですから、彼らの言葉を話すのは非常に重要なことでした」

主演のレオナルド・ディカプリオも、「僕らは可能な限り、真実を描きたかった。英語とオセージ語を織り交ぜて使うことは、二つの文化が複雑に交差していることの象徴です」と語る。オセージ族の族長ジェフリー・スタンディング・ベアーは、「1920年が舞台です。我々は当時、日常的にオセージ語を話していました」とその正当性を強調する。

本作のヒロインで、自身もネイティブアメリカンのルーツを持つリリー・グラッドストーンは、「話すペースの違いに慣れるまで、数カ月かかりました」とコメント。また、オセージ族のモリーを演じるにあたり、「オセージ語を話すことで、彼女の身のこなしに変わりました」という。使用する言語が変わると、動きにも違いが出たそうだ。

Photo: Apple

本作は、1920年代にオセージ族保留地で起きた連続殺人事件を捜査した、FBIの記録を綴るデイヴィッド・グランのノンフィクション『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を原作にした、真実の愛と残酷な裏切りが交錯するサスペンス西部劇超大作。ディカプリオとグラッドストーンのほか、ロバート・デ・ニーロジェシー・プレモンスらが出演する。キャストを指導したオセージ語の教師で通訳のクリストファー・コートは、「彼は真剣でした」とデ・ニーロの献身に感心を隠さない。「毎日会い、正しい動きや発声を訓練しました」と振り返っている。

Text: Tae Terai