レディー・ガガは、どんなときも作品にコミットしてきた。レッドカーペットにドラマをもたらすマザー・モンスターは、いつも頼れる存在だ。そんな彼女が、俳優として新たな一歩を踏み出す際に“メソッドドレッシング”を取り入れても驚くにはあたらない。10月11日より日本公開する映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』で、ガガは前作よりジョーカーを続投するホアキン・フェニックスの相手役となるハーレイ・クインを演じる。ヴェネチア国際映画祭でお披露目された本作のプレツアーが9月25日(現地時間)、ロンドンで幕を開けた。
昨今、『バービー』のマーゴット・ロビーを筆頭に『デューン 砂の惑星PART2』や『チャレンジャーズ』のゼンデイヤ、『ビートルジュース ビートルジュース』のジェナ・オルテガなど、映画のキャラクターを意識したルックでプロモーションを繰り広げるスターが増えている。レディー・ガガも同じ手法をとり、ハーレイ・クインのシグネチャーカラーの一つである燃えるような赤のアンサンブルを身に纏った(ただし、今作ではハーリーン・クインゼルは謎の女性リーとして登場する)。
彫刻のようなボレロジャケットとガウンは、セリーヌ(CELINE)のカスタムメイドで、ティファニー(TIFFANY&CO.)のブローチやイヤリング、リングなどのジュエリーで輝きを添えている。だが、何よりも彼女を変貌させたのは大胆なヘアとメイクアップだ。フレデリック・アスピラスが手がけたボブヘアのウィッグ、涙を描いたエレクトリックブルーのアイメイク(専属メイクアップアーティストのサラ・タンノによるもの)は、DCユニバースでは馴染みのあるピエロを彷彿させる。
レッドカーペットでホアキン・フェニックスとポーズをとり、婚約者のマイケル・ポランスキーとのキスを披露したレディー・ガガは、真の映画スターであり、愛に突き進むヒロインそのものだ。
Text: Christian Allaire
From VOGUE.COM
