Netflixシリーズ「イカゲーム」でエミー賞の主演男優賞を獲得したイ・ジョンジェが、シーズン2の役作りの苦悩を『ピープル』のインタビューで語った。「シーズン1のギフンはポジティブで陽気なエネルギーがあったので、演じるにもストレスが少なく、ちょっと楽しめました。ですがシーズン2では、違う一面が描かれたので、心がかなり重かった」
大金をかけた命がけのサバイバルゲームを描いた本作のシーズン1で、最後まで生き残った主人公ソン・ギフン。シーズン2では娘に会おうとアメリカに向かうが、途中で気が変わり、ゲームに終止符を打つために黒幕を暴くことを決意し、報復を誓う。演じたイ・ジョンジェは、ギフンが負ったトラウマや人生観の変化を、どのように表現すべきかという難題に直面したそうだ。「もっと掘り下げるべきなのか、より鋭いキャラクターとして演じるべきなのか、それともゲームを葬り去るという使命に集中すべきか。とてもストレスを感じました」
彼は撮影の前にシーズン1を見直し、ギフンのキャラクターを綿密に確認したそうだ。「シーズン1で見せたギフンのさまざまな面をシーズン2でも見せたかった」が、「シーズン2の彼はすっかり変わってしまったから簡単ではなかった。だから、どうすればできるかを考えた」そうで、イ・ソファン演じる長年の友人チョンベとのシーンで表現したという。
「チョンベとのシーンでは、ギフンは再び自分らしくいられる。その姿を見せようと努めました。ですから、シーズン1の昔のギフンの姿を見られる瞬間と、よりシリアスなシーズン2のギフンの姿を見られる瞬間がある。そうすることで、ギフンのキャラクターを立体的に描くことができると思ったのです」
Text: Tae Terai
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