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セレブ御用達ヘアスタイリストが伝授! 自分らしいピクシーカットの作り方

自分の新たな一面を引き出してくれるピクシーカットは、一度は試してみたい憧れのヘアスタイルだ。しかし、その大胆さゆえ、切るからにはかなり思い切りが必要。果たして自分に似合うかどうかと不安に感じる人も多いはず。ツイッギーアン・ハサウェイらセレブのアイコニックなルックとともに、トップスタイリストによる“自分に合った”ものの見つけ方を一挙ご紹介。

いつの時代でも光る、タイムレスなスタイル

Photo: Stephen Shugerman/Getty Images

クールにもソフトにも、ボーイッシュにもガーリーにもなるピクシーカット。1950年代にオードリー・ヘプバーンやジーン・セバーグなどの俳優たちに人気を後押しされたこのスタイルは、当時主流だったロングヘアの対極にあり、長年「解放」の象徴にもなっている。その型にはまらない魅力の恩恵を受けてきたセレブたちは数知れずで、リンダ・エヴァンジェリスタもそのひとりだ。80年代後半に希代のヘアスタイリスト、ジュリアン・ディスの手によってピクシーカットに変身した彼女は、一気にスーパーモデル街道を駆け上がった。

一見、型破りなイメージがあるヘアスタイルだが、エマ・ワトソンレア・セドゥなどのように清純でフェミニンな雰囲気にも仕上がる。思い切ってトライしてみたい人に、トップスタイリストたちがそのいろはを解説。

2024年にも流行の兆し?

「ピクシーカットは、何年経っても魅力が褪せないアイコニックなスタイルです」。そう語るのは、アレクサ・チャンなどのセレブをクライアントに持ち、2018年にはメーガン妃のブライダルヘアを担当したヘアスタイリストのジョージ・ノースウッドだ。

「2023-24年秋冬コレクションでも多く見られ、再びトレンドヘアとして注目が集まっています」。彼が言うように、ミュウミュウMIU MIUショーではエマ・コリンが切りっぱなしスタイルを披露していた一方で、グッチGUCCIのコレクションに出演したモデルたちは、質感と動き重視なカットで、前髪も長かった。

数あるバリエーションの中でも、ノースウッドのお気に入りは90年代のものだそう。「前髪が少し長めで、よりテクスチャーがあって、スタイリングがしやすい。有名人で言うとウィノナ・ライダーダイアナ元妃あたりですね」

ピクシーカットとショートヘア、その違いは?

短さが最大の特徴であるピクシーカットだが、すべてのショートヘアを指すわけではない。ジョン・フリーダ サロンのクリエイティブ・スタイリスト、クミ・ベラは、「羽根のようにとても軽やかな質感」と「全体的に長さを5センチくらいに短く切り揃える」ことがピクシーカットのポイントだと言う。とはいえ、前髪の長さによって印象はガラッと変わり、ミア・ファローのようなマイクロフリンジと合わせることもあれば、セルマ・ブレアのように前髪を長く伸ばしたままでも決まる。

カットする前に押さえておきたいポイント

どんなヘアスタイルにも言えることだが、実際にカットする前に考慮しておきたい点がいくつかある。カーダシアン姉妹のコートニー、クロエ、キムも御用達のヘアスタイリスト、アンドリュー・フィッツシモンズは「自分の顔の形と髪質を把握し、毎日のヘアセットがかなり変わることを理解した上で切ること」をおすすめしている。

ベストなのは、最低限のメンテナンスでキープでき、日々のコーデに簡単に合わせられるもの。迷ったら、まずはカウンセリングから始めてみること。

丸顔は似合わないはウソ?

ピクシーカットを成功させるカギは、“自分の顔の形に合った”カットにすることだ。その名の通り、基本的には“妖精”のような顔立ちの人や目鼻立ちがはっきりしている人に似合うスタイルだが、切り方を工夫すれば楕円形、丸顔、ハート型の顔の人でも十分様になる。

次に大切なのがバランス。「目鼻立ちがはっきりしている人は柔らかい印象に仕上げて、逆に少し童顔な人は、ぱつんと切り揃えたシャープなスタイルに向いています」とノースウッド。また、アンドロジナスなルックが好みな人は、鋭利なラインに切るというのも手だ。

“老け見え”なら心配ご無用

ピクシーカットの一番いいところは、その汎用性の高さと、どんな年齢層にも似合うことだ。若い人は可憐ながらも洗練された雰囲気になり、オーバー50の人は若々しく、エレガントに見せてくれる。

「“老け見え”か“若見え”かという観点から語るのは、間違った考え方だと思います」とブルックス&ブルックスのアーティスティック ・ディレクター、マーロン・ホーキンスは言う。「ピクシーカットは単なるカットではなく、その人のスタイルや雰囲気など、すべてをひっくるめて作り上げるものです。なので一番大切なのは、今の自分にしっくりきて、自信を与えてくれるかどうかです」

なりたい自分を叶えてくれる、多様なピクシーカット。過去のベストルックを参考に、自分に合ったかたちを見つけてみては。

ツイッギー

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アンジェラ・バセット

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レア・セドゥ

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ヘレン・ミレン

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ハル・ベリー

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デイジー・リドリー

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レベッカ・ホール

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リンダ・エヴァンジェリスタ

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リアーナ

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ミア・ファロー

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クリス・ジェンナー

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アン・ハサウェイ

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ダイアナ元妃

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フローレンス・ピュー

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ゾーイ・クラヴィッツ

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クリステン・マクメナミー

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オードリー・ヘプバーン

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ウィノナ・ライダー

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ケイト・モス

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ジェイミー・リー・カーティス

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アギネス・ディーン

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エリザベス・テイラー

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エマ・ワトソン

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シャーリーズ・セロン

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カーラ・デルヴィーニュ

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ケイト・ハドソン

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ジェニファー・ローレンス

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