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これぞ真の余裕。ヴィクトリア・ベッカムが磨き上げる、マチュアなパリジェンヌスタイル

以前はオフランウェイでも自身のブランドを着用することが多かったヴィクトリア・ベッカム。しかし今シーズンはほかのデザイナーアイテムも積極的に取り入れるなど、より一層の自信と余裕を感じさせるスタイリングを見せている。

2024年9月、パリにて。

Photo: Rachpoot/Bauer-Griffin

ヴィクトリア・ベッカムパリコレデビューを果たしてから2年、4シーズンが経った。本格的なデザイナーとしてのキャリアを確立させた彼女は今や、クリエイティブディレクターとして生まれ変わる自身の物語を描いたドキュメンタリー作品の制作も控えているほどだ。

彼女にとって、これまでオフランウェイはヴィクトリア ベッカムVICTORIA BECKHAM)のコレクション、特にブランドのキーであるレザーグッズの魅力をアピールする重要な場だった。その証拠に、自身がデザインしたポシェットを腰につけたり、クラッチを小脇に抱えたりする姿は、ストリートでもよくキャッチされている。

2022年、ヴィクトリア ベッカムのクラッチを抱えて。

Photo: Pierre Suu/Getty Images

2023年も同じバッグをスタイリング。

Photo: Pierre Suu/Getty Images

2022年のオールブラックコーデ。ヴィクトリア ベッカムのロゴベルトをアクセントにON。

Photo: Marc Piasecki/Getty Images

しかし、今シーズンはちょっとした変化が起きている。というのも、彼女がエルメスHERMÈS)の「バーキン」や「ケリー」、バレンシアガBALENCIAGA)のパンタブーツやアライアALAÏA)のスティレットヒールなど、ほかのブランドのアイテムを積極的に取り入れているからだ。そしてその余裕と気品あふれる姿は、エフォートレスなパリジェンヌさながら。

ヴィクトリアのワードローブの定番と言えば、ベルト付きのハイウエストパンツにリラックス感のあるブラウス、完璧に仕立てられたオーバーサイズジャケット、スクエアフレームのサングラス、そしてハイヒール。特に後者へのこだわりは人一倍強く、昨シーズンは骨折していたにもかかわらず片足だけヒールを履いた姿も話題になった。

2024年9月。ヴィクトリア ベッカム 2025年春夏ショー会場に向かうため、ホテルを後にするヴィクトリア。

Photo: Neil Mockford/Getty Images

2024年9月、2025年春夏ショーの数日前。ピンヒールも復活。

Photo: Marc Piasecki/Getty Images

今シーズンは足の怪我もすっかり完治し、トレードマークのピンヒールも見事復活。新しい髪型、そしてその磨き上げられた装いからは、デザイナーとしてのより一層の自信が漂う。「本当に欲しいと思うものをデザインしている」と話す自身のブランドもシーズンを追うごとに好調で、彼女はファッション界における地位をさらなる高みへと押し上げているようだ。