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コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトetc.、25年前のランウェイを振り返る!日本発ブランド4の2000年秋冬のベストルック集【VOGUE JAPAN創刊25周年】

今年創刊25周年を迎えた『VOGUE JAPAN』。では、25年前のランウェイではどんなルックが展開されていたのか? コム デ ギャルソン、ヨウジヤマモト、イッセイ ミヤケ、そしてジュンヤ ワタナベの2000年秋冬コレクションをプレイバック! 今見ても心躍る、日本人デザイナー渾身のルックを振り返ろう。

コム デ ギャルソン 「PLAY COMME des GARÇONS」のハートマークの生みの親とタッグ

コム デ ギャルソンCOMME des GARÇONS)2000年秋冬コレクションのテーマは、「Hard & Forceful」。パンク精神への賛歌として、タータンチェックを中心にボンデージスタイルのストラップ、ブラックレザー、スタッズを多用。「ロイヤル・スチュワート」のチェック柄ジャケットとフルチュールのスカートの組み合わせは、ニュールックを連想されるシルエットに仕上げていた。

また、白地に赤と黒で唇、目、花、カミソリの刃が描かれたグラフィックを手がけたのは、プレイ コム デ ギャルソン(PLAY COMME des GARÇONS)を象徴するハートマークの生みの親でもあるポーランド人グラフィックデザイナーのフィリップ=パゴウスキー。ダイナミックで生き生きとしたデザインは今もなお新鮮に映る。この初タッグを経て、2002年にプレイ コム デ ギャルソンが始動した。

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ヨウジヤマモト 極寒の冬を贅沢に包み込むファー

ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)の2000年秋冬コレクションは、極寒の冬を贅沢に包み込むようなルックが多数見られた。ネイティブアメリカンや遊牧民族のウェアを連想させる、詩的でノスタルジックなムードは今見返しても美しい。フードや襟にキツネやオオカミのファーを使い、それらのファーはパッド入りのクリノリン・スカートの裾にもあしらわれていた。民族的なムードに加えて、アンティーク調のペイズリー柄も登場。

ランウェイには、エリン・オコナーをはじめ、90年代に大旋風を巻き起こしたスーパーモデルの1人、トリッシュ・ゴフの姿も。当時の人気ぶりを知る人なら懐かしく感じるはずだ。

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イッセイ ミヤケ ポップな色彩に魅せられて

イッセイ ミヤケISSEY MIYAKE)は、ポップなカラーパレットを基調に軽やかさを強調したコレクションを披露した。当時、ブランドを牽引していたのは滝沢直己。滝沢は1993年にイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)のデザイナーに就任し、1999年よりウィメンズラインのイッセイ ミヤケのポジションも兼任。

構築的なシルエットの中に柔らかさを加えたボール状の袖をはじめ、フィッシュネットのような素材を複雑にレイヤードしたドレス、立体的なキューブがあしらわれたドレスなどが登場。イッセイ ミヤケが一貫してコンセプトに掲げる「一枚の布(=A Piece Of Cloth)」という概念に軸に、ファッションの高揚感や楽しさを感じさせる、オプティミスティックなムードが漂っていた。

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ジュンヤ ワタナベ 鮮烈カラーが奏でるテクノクチュール

ジュンヤ ワタナベJUNYA WATANABE)の2000年秋冬は、「テクノ・クチュール」という表現が最適な全29ルックを披露。ブルーやパープル、イエロー、ピンクなど強い個性を放つカラフルなパレットに幾重にも重ねたチュールやラッフルを合わせて、オートクチュールのように繊細な手仕事をディテールの随所に施した。

フォルムはどれも大きく存在感があるが、ウェアラブルなデザインに落とし込んでいる。全身をすっぽりと覆った蚕のようなシルエットのフラワー柄ドレスやタータンチェック柄のドレスも登場した。

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Photos: Gorunway.com, Gettty Images Editor: Mayumi Numao

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