2022SSのランウェイでは頬に色みが復活し、チーク使いも今春らしさのポイントに。「骨格を強調するというより、チークでフレッシュな印象を与えるのが今っぽい。肌なじみのいい色ではなく、春らしく鮮やかな色をチョイスすると、よりトレンド顔になります」(耕万理子さん)。可愛い色のチークもリップを同系色にすれば、大人でも取り入れやすくなるそう。“厚みのない肌にフレッシュなチーク”を目指し、入れどころやブラシ使いもマスターしよう!
CHECK1: 輝きのあるパウダータイプを逆三角っぽくオン。
パールを含んだ煌めくテクスチャーで、春らしいカラーのチークをチョイスしたら、入れ方にも今春っぽさを。「顔の中央寄り&少し下に、逆三角形を意識してのせると、フレッシュな今っぽい雰囲気に仕上がります。ただし、逆三角形があまりに大きいと“おぼこく”なるので注意して」(耕さん)。マットな質感の場合は、ハイライトカラーのようなツヤありの淡い色をレイヤリングするのも手。パウダーチークは特にブラシ使いが肝心だから、CHECK 2でポイントをマスターして。
CHECK 2. 鮮やか色のチークを使いこなすにはブラシ使いがキモ。
肌になじみすぎない鮮やか色のチークは、一度ボテッとついてしまうとリタッチが難しい。耕さんからは、ブラシ使いのアドバイスが。「ブラシを寝かせて塗布すると、発色の調整がしやすくなります。ブラシの端を使い、少しずつ色を足していくのがポイント」。パウダーとクリーム、どちらにも使えるタイプがあれば言うことなし。フレッシュな逆三角形チークを、いろんな質感で楽しんで。
CHECK 3. クリームチークはV字にのせてから逆三角形仕上げ。
入れどころは、パウダータイプと同じ。ただクリームタイプの場合は、ファーストタッチがちょっと違う。「まず、V字に色をのせます。叩き込んでのばしながら逆三角形っぽく仕上げていくのですが、その際、V字より外に色を広げないように」(耕さん)。ブラシでのばすのも、もちろんOK。「マットな質感のチークを使ったときは、パウダーをレスして肌にツヤを残しておけばフレッシュな印象に!」
話を聞いたのは……
耕万理子(メイクアップ・アーティスト)
外資系コスメブランドでシニアアーティストを務め、ランウェイメイクを数多く手がけた経験を持ち、化粧品の知識も豊富。軽やかで美しい肌づくりに定評あり。
Photos: Kinya Ota(model) Daigo Nagao (cutout) Makeup: Mariko Tagayashi Hair: Shingo Shibata Stylist: Kanako Higashi Text: Chiho Ejiri Editor: Yu Soga
※『VOGUE JAPAN』2022年4月号「アンダーマスクの新ベースメイク事情」転載記事。
