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メイクのプロが解説。フレッシュな印象をつくるチークのコツとは?【マスク時代のビューティーカルテ】

長引くマスク生活で、チークの重要性を忘れかけてしまった人こそ必見。この春は、サッとまとうだけでフレッシュ感を仕込める、絶妙な色と質感のチークが豊作! メイクアップ・アーティストが解説する、ナチュラルな華やぎをプラスする塗り方もマークして。
メイクのプロが解説、フレッシュな印象をつくるチークのコツとは?【マスク時代のビューティーカルテ】
KINYA

2022SSのランウェイでは頬に色みが復活し、チーク使いも今春らしさのポイントに。「骨格を強調するというより、チークでフレッシュな印象を与えるのが今っぽい。肌なじみのいい色ではなく、春らしく鮮やかな色をチョイスすると、よりトレンド顔になります」(耕万理子さん)。可愛い色のチークもリップを同系色にすれば、大人でも取り入れやすくなるそう。“厚みのない肌にフレッシュなチーク”を目指し、入れどころやブラシ使いもマスターしよう!

CHECK1: 輝きのあるパウダータイプを逆三角っぽくオン。

パールを含んだ煌めくテクスチャーで、春らしいカラーのチークをチョイスしたら、入れ方にも今春っぽさを。「顔の中央寄り&少し下に、逆三角形を意識してのせると、フレッシュな今っぽい雰囲気に仕上がります。ただし、逆三角形があまりに大きいと“おぼこく”なるので注意して」(耕さん)。マットな質感の場合は、ハイライトカラーのようなツヤありの淡い色をレイヤリングするのも手。パウダーチークは特にブラシ使いが肝心だから、CHECK 2でポイントをマスターして。

純度の高い発色を堪能できるレッド系。目もとと色を揃えるのもおすすめ。アイ2チーク 05 ¥7,040(3月18日発売)/ヴァレンティノビューティ(03-6332-7251)

スウィートなピンク系セット。吸油性パウダーを採用し、皮脂ぐすみやヨレ対策も抜かりなし。プレスト ブラッシュ 07 レフィル ¥2,750 コンパクト Ⅰ ¥1,100/ともにポール&ジョー ボーテ(0120-766-996)

CHECK 2. 鮮やか色のチークを使いこなすにはブラシ使いがキモ。

肌になじみすぎない鮮やか色のチークは、一度ボテッとついてしまうとリタッチが難しい。耕さんからは、ブラシ使いのアドバイスが。「ブラシを寝かせて塗布すると、発色の調整がしやすくなります。ブラシの端を使い、少しずつ色を足していくのがポイント」。パウダーとクリーム、どちらにも使えるタイプがあれば言うことなし。フレッシュな逆三角形チークを、いろんな質感で楽しんで。

アニマルフリーの極細毛タイプ。毛質がソフトで粉含みがよいと同時に、肌にボテッとつきにくく、ひと刷毛でムラなく美しい仕上がりに。コントゥアリング ブラシ ¥3,850/コスメデコルテ(0120-763-325)

人工毛なのにキューティクルを有する最高品質のものを100%使用。肌当たりがふんわり柔らかく、チークをのせるのにちょうどいいサイズ感。フェイス カラーブラシ ¥16,500/SUQQU(0120-988-761)

CHECK 3. クリームチークはV字にのせてから逆三角形仕上げ。

入れどころは、パウダータイプと同じ。ただクリームタイプの場合は、ファーストタッチがちょっと違う。「まず、V字に色をのせます。叩き込んでのばしながら逆三角形っぽく仕上げていくのですが、その際、V字より外に色を広げないように」(耕さん)。ブラシでのばすのも、もちろんOK。「マットな質感のチークを使ったときは、パウダーをレスして肌にツヤを残しておけばフレッシュな印象に!」

ローズピンクで自然な血色感を。目もとにも使えるマルチな一品。カラースティック 02 ¥3,300/RMK(0120-988-271)

表情が華やぐキュートなピンク。スポンジをポンポンするだけで、頬を染めるような仕上がりに。スポンジ チークカラー 301 ¥4,400/アナ スイ コスメティックス(0120-735-559)

クリーミーなのにベタつかず、肌に溶け込む美発色を実現。リップ&チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル 1 ¥6,050/シャネル カスタマーケア(0120-525-519)

話を聞いたのは……
耕万理子(メイクアップ・アーティスト)
外資系コスメブランドでシニアアーティストを務め、ランウェイメイクを数多く手がけた経験を持ち、化粧品の知識も豊富。軽やかで美しい肌づくりに定評あり。

Photos: Kinya Ota(model)  Daigo Nagao (cutout) Makeup: Mariko Tagayashi Hair: Shingo Shibata  Stylist: Kanako Higashi Text: Chiho Ejiri Editor: Yu Soga

※『VOGUE JAPAN』2022年4月号「アンダーマスクの新ベースメイク事情」転載記事。