1995年。ピーター・リンドバーグやヘルムート・ニュートン、スティーブン・マイゼルなど、一流の写真家たちが撮影したケイトの写真を集めた初の写真集、「ケイト・モス」を出版した頃。この時の交際相手はジョニー・デップ。ストレートロングヘアにバングスを作り、どこか60年代のブリジット・バルドーを彷彿とさせるスタイルに。
同じく1995年。パリ、「ギ・ラロッシュ」のランウェイにて。スリークなボリュームヘアをベルベットのカチューシャでオールバックにした、シックなヘアアレンジを披露。細かいハイライトのメッシュを入れてあるのが重く見えないポイントに。ボルドーのリップと口元に描いたホクロでセンシュアルなムードを盛り上げて。
2001のカンヌ国際映画祭で。イノセントな表情のピクシーカットを、シャープに描いたアイブロウでキリリと引き締めて。こんな風にショートにするとケイトの小顔っぷりが引き立つ~!
2005年のCFDAファッション・アワード授賞式。まるでベッドから起き抜けのようにわざと乱れさせたエフォートレス・ヘアと、スモーキーなアイラインがセクシー。この無造作感は日本を含む世界的なトレンドに発展。
2016年のカンヌ国際映画祭のレッドカーペットでは、ブロンズのチークで輝く肌を強調。強めのキャットアイで真っ赤なドレスに負けないよう、メイクも盛り気味に。オールバックにしたアップヘアとのバランスも絶妙。
どんなヘアメイクを施されても、それを自分のスタイルとして昇華し、さらりとキマってしまうケイトがうらやましすぎる! あなたのお気に入りのケイトはこの中にあったでしょうか?
Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani