ピーター・リンドバーグ / Peter Lindbergh
ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh)は、1944年11月23日、ドイツ生まれの写真家。デュースブルクで幼年期を過ごし、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに憧れて美術学校でアートを学ぶ。1959年からはデパートのウィンドーデザインの仕事を手がける。写真家としてのキャリアのスタートは遅く、27歳のとき写真家ハンス・リュックスの助手となり、2年後に広告写真家として独立。1978年にはファッション写真に専念するため拠点をパリに移す。1981年のイタリア版ヴォーグの仕事で注目を浴び、ヴァニティ・フェア誌やローリング・ストーン誌にも活躍の場を広げた。彼の写真は80年代の自立したタフな女性像を見事に表現し、世界中で高い評価を得る。ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、リンダ・エヴァンジェリスタ、タチアナ・パティッツなど何人ものスーパーモデルを共演させるスタイルは話題を呼び、その後の90年代のスーパーモデルブームの火付け役とも呼ばれた。挑発的なポーズのつけかたやコントラストの強いモノクロ写真は彼のシグネチャーとも言える。1991年には初の短編映画「Models: The Film」を監督。