世界的写真家のピーター・リンドバーグが9月3日(火)亡くなった。74歳だった。訃報の第一報は、ピーターのオフィシャル・インスタグラムを通じての発表。ピーターは、メーガン妃がゲストエディターを務めたイギリス版『VOGUE』9月号の表紙を撮影したばかり。同誌編集長のエドワード・エニンフルは、「昨日電話で話したのに。信じられない」と盟友の死を受け止めきれていない様子で話した。
リンドバーグは1944年11月23日、ポーランドに生まれ、家族とともにドイツに移住。美術学校では画家を志したが、27歳で写真をはじめ、写真家ハンス・リュックスのアシスタントを務めたのち独立。1978年に雑誌『Stern』でのファッション撮影を機に、まるで映画のワンシーンのようなモノクロームの作風で、『VOGUE』をはじめ、数々の有力ファッション誌で並外れた才能を開花させた。ナオミ・キャンベルやケイト・モス、クラウディア・シファーなどのスーパーモデルを世に輩出したことでも知られる。
『VOGUE JAPAN』では、2019年1月号表紙で女優のティルダ・スウィントンを撮り下ろしたほか、数々のファッションストーリーを撮影を行ってきた。