ヴァネッサ・パラディ&リリー・ローズ・デップ。
ロリータ的風貌で90年代に大ブレイクしたヴァネッサ・パラディと、その娘であるリリー・ローズ・デップ。ヴァネッサの彫りの深いアーモンド型の目は、どこかとらえどころのないアンニュイなムードを感じさせ、44歳となった今もなおファンを魅了している。その魅惑的な目もとはリリーにも受け継がれ、何気なくカメラに向ける視線も、思わずドキリとするような雰囲気。かつては「シャネル」の広告の常連だった母と同じく、現在は娘が同ブランドのミューズとして活躍。17歳にして醸し出す色気は、まさに若き頃のヴァネッサを生き写している。
シンディ・クロフォード&カイア・ガーバー。
80~90年代に一世を風靡したスーパーモデルのシンディ・クロフォードを母にもつカイア・ガーバー。2015年にIMGモデルと契約し、15歳にしてすでに数々の広告や誌面をにぎわせている。その驚くほど長い手足は、さすが母譲りの存在感。レッドカーペットでポージングをする姿も、どこか貫禄が漂っている。最近は娘にばかり注目が集まりがちだが、母であるシンディも衰えを知らない。現在50歳ながら毎日エクササイズをし、炭水化物はなるべくとらない食生活でプロポーションを維持している。確かな美容メソッドに裏打ちされた美しさは、今後も娘へと引き継がれていくだろう。
ユマ・サーマン&マヤ・サーマン・ホーク。
「オールセインツ」の2017年春夏コレクションの顔に選ばれ、話題を呼んでいるユマ・サーマンの娘、マヤ・サーマン・ホーク。父は言わずと知れた俳優のイーサン・ホークだが、そのイノセントな魅力は、母であるユマの面影が色濃く感じられる。特に透明感のある肌は、若き日のユマを彷彿させるフレッシュさ。メイクで飾り立てないことで、18歳である彼女の素の美貌が引き立っている。一方現在46歳のユマもイタリアのタイヤメーカー、ピレリ社の2017年度版カレンダーでピーター・リンドバーグによる自然体なショットを披露。やさしい眼差しには、母娘共通の美が宿っている。
レネ・ルッソ&ローズ・ギルロイ。
ゴージャスな美貌で80~90年代のハリウッド映画を支えてきた女優、レネ・ルッソ。39歳の時に出産した娘のローズ・ギルロイは、現在23歳に。その母譲りの美貌はティーンの頃より注目を集め、2016年春に大学卒業するとともにエリートモデルズと契約。早速「サルヴァトーレ フェラガモ」のキャンペーンに抜擢されるなど、モデル界で期待の新星と言われている。特に目を引くのがそのミステリアスな眼差し。アイホールが深い特徴的な目もとは、プロポーションとともに母から受け継いだもの。62歳になるレネ自身も変わらぬ美しさを誇るだけに、今後は母娘のツーショットが見られる日も近いかも。
ロビン・ライト&ディラン・ペン
ショーン・ペンとロビン・ライトを両親に、ハリウッドのサラブレッドとして育ったディラン・ペン。ノーブルな顔立ちにブロンドヘアと、アメリカン・ビューティーを体現したような魅力が、二世セレブのなかでも抜きん出ている。特に母譲りのヘルシーな肌は、陶器のようななめらかな質感。薄付きのベースにほんのりチークをのせるだけで、うっとりするようなバラ色の肌で魅了する。現在50歳であるロビンも娘に負けない美しさ。ツーショットで並ぶと一層若々しさが際立ち、理想の母親像として輝きを放っている。
キム・ベイシンガー&アイルランド・ボールドウィン。
トップモデルから女優にのぼりつめ、その演技力で数々のアワードを征してきたキム・ベイシンガー。41歳の時に出産した娘、アイルランドは現在21歳になり、母と同じ道を辿ろうとしている。つぶらな瞳に小さな鼻、ふっくらとした唇は、若かりし頃のキムに瓜二つ。加えて188cmという高身長のプロポーションは、モデルとしての素質も感じられる。一方63歳になったキムは、端正な美貌に円熟味が増し、演技派としてさらに存在感がアップ。今後も娘のよきロールモデルとして、美を極めていきそうだ。
ジェリー・ホール&ジョージア・メイ・ジャガー。
カーラ・デルヴィーニュやスキ・ウォーターハウスとともに、イギリス人トップモデルの一翼を担うジョージア・メイ・ジャガー。父はローリング・ストーンズのミック・ジャガー、母はモデルのジェリー・ホールという恵まれたDNAを持ち、現在25歳ながら少女のような美しさでモデル界を躍進している。若々しいエッジの効いた風貌は、母であるジェリーの影響が大きい。70年代に元祖スーパーモデルとして活躍したジェリーは、グラマラスな美しさで一世を風靡。還暦を迎えてもその魅力は今も変わらず、イベントやパーティで見せる堂々としたたたずまいは、トップ女優に負けずとも劣らない迫力だ。
Text: Rie Maesaka Editor: Manami Ren