アイメイク編:凛とした眉は、多色使いで立体感を。
●愛用コスメ/三善「眉つぶし」、伊勢半「ルボタンライン リキッドアイライナー ブラック」
1. 眉つぶしをライターなどで熱し、毛流れに沿って指でのせていく。毛が浮きがちな眉頭は量を多めに。
2. 白塗りをしたあとに赤い紅で眉を下書きし、その上に茶墨と黒墨を重ねる。
3. 目もとは赤で“目張り”を入れたあと、上まぶたのみに黒のリキッドアイラインを。
「シェイプは、笹の葉の形をした“笹眉”を意識。眉を描くときがいちばん緊張しますね。紅の上に茶墨を重ね、さらに黒でトップを縁取るようにラインを。そこからぼかして、下の茶墨と濃淡をつけるようにすると、立体的に仕上がります。日本舞踊のアイメイクのことを“目張り”といいますが、これは役に合わせて切れ長に入れたり、丸っぽく入れたりすることでバリエーションを」。劇場でさまざまな角度から見られることを意識してメイクをするのが、美しく仕上げるコツだそう。
リップ&チーク編:ジャパンビューティーを際立てる、紅の色彩。
●愛用コスメ/資生堂「紅」、三善「ほほ紅 1」
1. 唇の中央へ縦に線を入れ、左右の端から真ん中に向かい下唇をドローイング。
2. 上唇は、左右に分けて花びらを描くように形をとっていく。
3. こめかみから頬にかけ、アルファベットの“C”を描くような感覚で頬紅をのせて。
「口紅は、実際の唇よりも小さめに描くのがコツ。頬紅は、大きくて丸い形の筆でごく薄く入れていきます。舞台に立ったときにライトが当たると、ピンクのカラーがフワッと引き立って、とてもかわいらしいオーラが」。仕上げに平筆で眉頭に影を入れ、さらに小さな丸筆で鼻筋に沿って紅を差すと、鼻筋がくっきり。
スキンケア編:メイク後が肝心! 入念に保湿を。
●愛用コスメ/メルヴィータ「ビオオイル アルガンオイル」、キュレル「潤浸保湿 化粧水 Ⅱ しっとり」、キュレル「潤浸保湿 乳液」
1. 洗顔後、スキンケアのブースターの役割を果たす保湿オイルをのせる。
2. 化粧水と乳液を重ね、しっかりうるおす。
「舞台化粧では下地に鬢付け油を塗るのでメイク前の保湿をしませんが、落としたあとには必ず保湿を。けっして顔によいことをしているわけではないので、しっかりうるおいを与えてあげることが大事です」。藤間さんが愛用しているのは、優しくふっくらと整えてくれる医薬部外品のスキンケア。乾燥が気になるときは化粧水の前にオイルを仕込み、もっちりとした素肌に。
普段はなかなか目にすることのできない、日本古来の由緒正しいメイクアップをシェアしてくれた藤間さん。舞台前にはこのステップが、「しっかりと心を落ち着かせて鏡に映る自分と向き合う、大切な時間になります」とのこと。美しい舞のためのリチュアルにもなっている神聖なルーティンを、ぜひムービーでもチェックしてみて。
Article Credit/Realization & Text: Misaki Yamashita Editor: Kyoko Muramatsu
セレブリティが、日々のリアルな美容ルーティンを惜しみなくシェアするムービー連載の「ビューティーシークレット」。第6回には元レスリング選手の吉田沙保里が登場し、ずっと気になっていたというキラキラのラメメイクに挑戦した。健やかでエフォートレスな美肌を保つスキンケア方法とともに、気になるティップスをチェックして。
