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ブリトニー・スピアーズ、パリス・ヒルトン。Y2Kセレブのヘアメイクトレンドをプレイバック。【セレブ美容探偵】

Y2K、特に2000年代初期が今季のキーワード。ブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトン、ジェニファー・ロペスなど、当時を代表する人気セレブたちが流行らせたヘアメイクのブームを、セレブウォッチャー・さかいもゆるが振り返り。

2003年のアメリカンミュージックアワードに出席した、ブリトニー。 Photo: Bill Davila/FilmMagic/Getty Images

今、Z世代が注目するY2Kスタイル。Y2Kは「Year 2000」の略称で、2000年代を表す言葉。ファッション界では当時流行したクロップドトップスにローライズデニムやビスチェがリバイバルしているけれど、ヘアメイクもY2Kがキーワードに。リンジー・ローハンパリス・ヒルトンなど、2000年代初期のセレブブームを牽引したスターたちの細眉やリップグロスが人気再燃の兆しだ。そこで今回は、彼女たちのY2Kヘアメイクをプレイバック。懐かしい流行が、今また新鮮に思えるかもしれない。

パリス・ヒルトンの極薄アイブロウ。

2001年、LAでパパラッチされたパリス。 Photo: J. Vespa/WireImage/Getty Images

眉を細く薄く描くことでアイメイクを際立たせていたのがあの頃のメイクの特徴。中でもパリスはかなり薄めのアイブロウに、ボールドなワンカラーのアイシャドウで目もとを強調するのがお気に入りだった。レイヤーが入ったショートボブスタイルで、ランジェリードレスにボーイッシュなテイストを加えてラフさをミックス。

ジェニファー・ロペスのハーフアップ。

2000年のグラミー賞授賞式のJ.Lo。伝説のヴェルサーチェのドレスを着て。  Photo: Bob Riha, Jr./Getty Images/Getty Images

くっきり眉山を描いたアイブロウに、ストレートのハーフアップヘア。額を見せることで、ゴージャスな中にもフレッシュさをプラス。リップはほぼ色のないグロスタイプでさらりと仕上げるのがY2K流で、日本でもこのメイクはかなり流行った。

リンジー・ローハンのブロンズ肌。

2007年、NYのとあるプレミアに出席したリンジー・ローハン。  Photo: Jim Spellman/WireImage/Getty Images

2008年のリンジー・ローハン。自身のパーティにて。  Photo: Foc Kan/WireImage/Getty Images

一年中マイアミで日焼けしたようなブロンズ肌が、当時のセレブの象徴。リンジーはオレンジのチークベースメイクのポイントに。ブラックのアイライナーで目もとを囲み、ペールピンクのリップで抜け感を加えるのがルール。当時、彼女のアイメイクは囲み目の見本に。

ブリトニー・スピアーズのスパイラル・ヘア。

2000年、MTVビデオ・ミュージック・アワードに出演した際のブリトニー。  Photo: Dave Hogan/Getty Images

ヘアアイロンで作るカーリーヘアやスパイラルヘアが流行していた、90年代後半〜2000年代初期。ブリトニーもよく、ストレートロングを部分的にスパイラルカールにアレンジして、レッドカーペットに登場していた。パウダーで薄めに仕上げたアイブロウと、パール入りのリップもY2Kっぽさの特徴に。首元のチョーカーも懐かしい。

2004年のパリス。このテラコッタ肌は今見るとすごいインパクト。  Photo: Kevin Winter/Getty Images

ヤングセレブたちの勢いがあったY2Kは、ファッションもヘアメイクもテンション高めで、全体的に楽しいムード。コロナ禍で鬱屈していた空気を吹き飛ばすのに、ちょうどいいのかもしれない。年齢的にウエストを出すファッションに再びチャレンジする勇気は出ないけれど、ヘアメイクならさりげなく彼女たちのテイストを取り入れることができそうだ。

Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani