CELEBRITY / STYLE

エマのゴールデンアイズやアニャのプリンセスヘアなど。エミー賞2021をビューティーチェック!

9月20日(日本時間)に開催されたエミー賞授賞式より、注目度満点のヘア&メイクをピックアップ。王冠のようにまとめたハイシニヨンからアンニュイムードの赤茶色リップ、エキゾチックなダークグリーンのウィングアイまで、ドラマ界の最高峰アワードでとびきりの美しさを見せたのは誰?
エマ・コリン 眼差しと指先にイギリス流のエッジをオン。

Photo: Gareth Cattermole/Getty Images

ドラマ部門を見事制した「ザ・クラウン」で主演女優賞にノミネートされたエマ・コリンは、ロンドンから授賞式にバーチャル参加。イギリス生まれの彼女らしい洗練されたアバンギャルドさが漂うルックを披露した。ヘアはタイトになでつけ、ドレスと同じミュウミュウ(MIU MIU)のフードで覆い、ミニマルかつガーリーに。一方目もとは、きらびやかなゴールドグリッターのシャドウを纏わせモダンな彩りをプラス。あえてアイラインレスにして目力は出さず、素肌感のあるシアーなタッチのベースメイクやソフトマットなローズピンクリップを合わせることで、モダンな抜け感を演出。

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さらに目を見張ったのが、このイノセントなムードのメイクと強烈なコントラストを放つ、黒のスティレットネイル。エナメルのような光沢感のある発色と牙のような鋭利なロングレングスが、ジュエリーレスなドレスアップにパンチをオン。モードでいてさりげなく型破りなスタイルで、エミー賞にエッジを与えた。

アニャ・テイラー=ジョイ 主役オーラを放つクラウン風アップ。

Photo:Rich Fury/Getty Images

「エマ」『ラストナイト・イン・ソーホー』といった話題作に出演し、飛ぶ鳥落とす勢いのアニャ・テイラー=ジョイ。彼女を一躍有名にさせた出世作「クイーンズ・ギャンビット」でリミテッド ・シリーズ主演女優賞にノミネートされた今回は、イット女優ならではのきらめくオーラをヘアスタイルで表現。頭の高い位置でまとめた変形シニヨンは、カールさせた毛束を複雑に配置したクラウンのような仕上がり。センター分けの前髪も丹念にコーミングしグラフィカルな線を強調することで、端正な表情をプラスしたのも見事だ。

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メイクは、アウトラインを端正に描いた王道赤リップを主役に。引き立て役となった目もとは、まぶたのキワにシャンパンゴールド、アイホールにシャイニーなブラウンシャドウをあしらって品よく。まるでドラマの世界から飛び出してきたかのようなヒロイン像を彷彿させる完璧な仕上がりだ。

エリザベス・オルセン 暖かみのあるワントーンで旬顔をメイク。

Photo:Rich Fury/Getty Images

「ワンダヴィジョン」でリミテッド ・シリーズの主演女優賞にノミネートされたエリザベス・オルセンは、落ち着いたレッドブラウンのリップが上品な華やぎを演出。バーガンディとブラウンで立体感をつけたアイメイク、頬骨の高い位置からふわりとのせたローズピンクチークも凛とした表情を生み出し、演技派女優としてひと皮剥けた彼女の自信を滲ませていた。

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ヘアスタイルも、エリザベスらしいやさしいフェミニニティ漂う仕上がり。バングスの根元はスタイリッシュに立ち上げ、片側は耳にかけコームでなでつけて。サイドからバックにかけてウェーブを部分的に強調することで、シルエットにアクセントをつけた。この優美な曲線とスリークな直線とのコントラストが、スタイルの洗練度をぐんと底上げしている。

マデリン・ブルーワー 魅力際立てる90sグラマーなカッパーブラウン。

Photo:Rich Fury/Getty Images

キリッとした太めのカーブ眉と大きな二重瞼が特徴的なマデリン・ブルーワーは、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」でドラマ部門の助演女優賞にノミネート。トレンドの90s風カッパーブラウンの囲み目メイクがフレッシュなゴージャス感を生み出した。端正に作り込まれた陶器肌に、淡いピンクリップも控えめながら映えて。それを、ゆったりと下ろした外巻きカールのロブヘアがエレガントにまとめ上げている。チャームポイントを引き立て、ドレスの色とリンクさせたヘア&メイクは、気鋭女優の存在感をアピールするには申し分ない仕上がりだ。

マンディ・ムーア 無造作ポニーテールで品の良いラフさを。

Photo:Rich Fury/Getty Images

Photo:Rich Fury/Getty Images

レッドカーペットに軽やかなこなれ感を呼んでいたのはマンディ・ムーアキャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)の赤ドレスに、ラフな雰囲気のポニーテールを合わせ、肩の力が抜けた大人のドレスアップで印象を残した。シャギーな重めバングスと無造作に下ろしたサイド部分がカジュアルさと可愛さを加えている。きれいに描かれたアーチ眉、さりげなくアイラッシュとアイラインで存在感を出した目もと、そしてビビッドなレッドリップの組み合わせは、等身大の魅力に溢れていて好感度はバツグン。

ベス・ベアーズ ドーリーな洗練ピンクリップ。

Photo:Rich Fury/Getty Images

「NYボンビー・ガール」でブレイクしたベス・ベアーズは、ローズピンクのリップとチークでとびきりロマンティックに。そこに、淡いモーブカラーとシルバーラメでやさしいメリハリをつけた目もとが艶めき、大人の落ち着きとスイートな魅力を同居させていた。7:3分けでゆるくまとめたウェーブヘアは片側だけおろしたバングスがアクセントに。柔らかく盛ることで美麗なドレスアップを叶えたヘア&メイクが、人気コメディエンヌの新たな一面をのぞかせて。

ヤラ・シャヒディ ドラマティックなアイラインに個性を宿らせて。

Photo:Rich Fury/Getty Images

ディオール(DIOR)のエメラルドグリーンのドレスに身を包んだプレゼンターのヤラ・シャヒディ。ドレスにリンクさせた、メタリックなダークグリーンのウィングアイでゴージャスな魅力を振りまいた。上まぶたのシルバーグリーンとブラウンシャドウのメリハリ感、目尻にかけて束感のあるアイラッシュのコンビネーションが、アフリカ系と中東系をルーツに持つ彼女のエキゾチックな美しさを開花させて。髪はセンター分けでタイトになでつけ、ローポジションのまとめ髪に。ミニマムなヘアスタイルで引き算することにより、グラマラスなアイメイクが知的にブラッシュアップされた。

Text: Rie Maesaka Editor: Rieko Kosai

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