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ロバート・ダウニー・Jr.、クエンティン・タランティーノ監督のマーベル批判に反論

ロバート・ダウニー・Jr.が、クエンティン・タランティーノ監督の「ハリウッドがマーベル化している」という批判に反論した。
Photo: Jon Kopaloff/FilmMagic

2008年に公開された『アイアンマン』以来、11本のマーベル映画でアイアンマンを演じているロバート・ダウニー・Jr.。先日、クエンティン・タランティーノ監督が、ハリウッドがマーベル化していると批判し、ソーやキャプテン・アメリカなどキャラクターこそがスターであって、演じる俳優は映画スターではないと発言したことに反論した。

ロバートは、現在の映画産業においてマーベル作品のような知的財産が、個人の主義や魅力よりも優先されるようになったと語り、自身も意図せずにその一端を担ったとコメント。しかし、こうした映画も人がかかわってこそ初めて良いものになると指摘する。「才能ある人間がかかわってこそ良いものになる。作家や国宝的な脚本家・監督が手がけたら、素晴らしい作品になる。それに演じるに適したアーティストがいなかったら、良い作品を見ることはできない」

そして「いろいろな作品が公開されるだけの十分なスペースがある。『トップガン:マーヴェリック』や『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を神に感謝しよう。僕が言えるのはこれだけだ。それに今年、高評価を受けている『Armageddon Time(原題)』のような派手さのない良作を作るためには、大作が必要なんだ」と語り、大作映画が莫大な興行収入を稼ぐことで、小さなプロジェクトを製作する余裕が生まれると述べた。

またロバートはマーベル映画を巡る論争には意味がないとし、こう語った。「昔は(マーベル批判を)言われると、自分の高潔さを疑われているような気がした……今はこう思う。もういいよ。僕らは皆同じコミュニティにいるだろ」

Text: Tae Terai