ドラマ「ゴシップガール」で大ブレイクした俳優、ブレイク・ライブリー。ファッションアイコンとしても名高い彼女は、5月2日(現地時間)に開催されたメットガラ2022の共同ホストをレジーナ・キング、ミュージカル『ハミルトン』のプロデューサーであるリン=マニュエル・ミランダ、そして夫のライアン・レイノルズとともに務めた。メットガラの後、ブレイクはUS版『VOGUE』の動画「Life in Looks」に出演。動画内で「私はスタイリストをつけない」と語り、これまでの映画のプレミア、授賞式、そしてメットガラなどで披露してきたレッドカーペットスタイルは、ほぼすべて彼女自身が手がけたと明かした。そんな彼女が、自身のデビュー当初から現在までのアイコニックなファッションモーメントを『VOGUE』とともに振り返り、お気に入りのルックや撮影の裏話などを語ってくれた。
ティーン俳優からファッションアイコンへ。
ブレイクのスタイル変遷の始まりは2004年。当時16歳だった彼女は映画『旅するジーンズと16歳の夏』(2005)で銀幕デビューを飾った。自身が演じたブリジットのスポーティーな装いについて、「まさに2004年って感じ」と笑いながらコメントした。
ブレイクは同作のキャストとともにレッドカーペットに初参加し、クロップトップにアバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)のダメージデニム、鮮やかなピンク色のベルト、そしてアルドー(ALDO)のヒールという当時のティーンエイジャーらしい装いを披露した。
「映画の公開当時、私はまだ高校生だった。青いトップスは、ママがフォーエバー21(FOREVER 21)で見つけてくれたもの」
さらに、ブレイクは自身の代表作「ゴシップガール」(2007-2012)で演じたセレーナのスタイルを振り返った。今もカルト的人気を誇る「ゴシップガール」は、時代の流行を左右する数々のファッションモーメントを生み出した。中でも、セレーナがシーズン1のフィナーレで着用したイエローのラルフローレン(RALPH LAUREN)のドレスは、ブレイク本人も「このドラマのファッションで最も重要な場面だった」と振り返る。
「衣装デザイナーのエリック・ダマンは、本当に素晴らしい人。彼がアイデアをレベルアップさせると、そのキャラクターならではの“ルック”が生まれるんです」
シリーズ終了後、さまざまな映画に出演したブレイクは名実ともにトップ俳優に。ファッションセンスも洗練され、2014年のカンヌ国際映画祭ではグッチ(GUCCI)のカスタムドレスを着用した。無数のラインストーンがあしらわれたドレスに一連のダイアモンドのネックレスを合わせ、クラシカルなレッドカーペットスタイルを完成させた。
メットガラの女王! ブレイクのお気に入りルックは?
また、ブレイクの人生のハイライトを彩るスタイルを振り返る上で欠かせないのが、メットガラだ。これまでさまざまなメットガラスタイルを披露してきた中でも本人のお気に入りは、2018年の「Heavenly Bodies: Fashion and the Catholic Imagination」で着用したヴェルサーチェ(VERSACE)のドレス。「私もドレスのデザインに関わった」と明かし、約2.5メートルもの長いトレインをつけるのは彼女のアイデアだったそうだ。
2022年のメットガラでもブレイクはヴェルサーチェ(VERSACE)と協力し、自由の女神像にインスパイアされたストーリー性のあるドレスを作り上げた。今年のテーマ「金色に飾られた魅力(Gilded Glamour)」を表現する上で、「アメリカの金ぴか時代のファッションよりも建物を見たかった」と説明し、自由の女神像が、経年変化でカッパー色から現在のブルーに変化した様子をドレスで再現した。
「ニューヨークは私の本質を表す重要な場所なので、赤銅色のドレスで登場したいと思ったんです。階段を登る際にひっくり返すと、緑がかった青が出てくる仕様。私じゃなくてドレスに楽しませてほしいと考えました」
Text: Christiran Allaire Adaptation: Sakurako Suzuki
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